官能小説得意な方! へのコメント(No.1543

  • No.1543 慎吾ママ

    14/02/11 03:20:14



    何日か経って、また私は相変わらずの日々を過ごしていた。毎日毎日家族の為に家事をして、一日の終わりにコーヒーを飲みながらテレビを観る。子供も旦那も寝てしまって一人になってから、こっそりとたまーにスイーツをつけるのが小さな幸せ。


    今日は何曜日だっけ?しんごの番組あったかな…


    ニュース番組を観ながら、キッチンのカウンター隅に置いてあるカレンダーに目をやる。


    誕生日………

    誕生日だ!!!


    思わず腰を上げてカレンダーを手に取り凝視する。0時を回って日付が変わり、しんごの誕生日になった。


    結局マフラー渡せなかったな。ファンレターみたいに事務所に送るのも駄目なんだよね。


    「あれ?」


    マフラー………どうしたっけ?

    そういえば仕事した三連休の初日から、車に置きっぱなし?


    慌てて車のキーを持って外に出る。車はガレージにピッタリ納めてしまっているので、トランク側のドアは開けられない。私は後部座席の方から車内に入り、そこからトランクの方に体を乗り出して探す。


    無い…無い………あれ?無い。


    薄暗いルームライトの下、トランクだけではなく、座席の下やグローブボックス、ゴミ箱の中まで探す。


    「無い!!」


    なんで無いの?もしかして旦那が?いや、旦那が私の軽自動車の中を見る事はまず無い。


    首を捻りながらリビングに戻ってくると、テレビはちょうどしんごの生番組が始まったところだった。


    『こんばんはー、かとりしんごです。相変わらず寒いっ』


    「あ………」


    テレビ画面の向こうのしんごは、白いマフラーを巻いていた。




コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

返信コメント

1件~1件 ( 全1件)

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。