官能小説得意な方! へのコメント(No.1323

  • No.1323 慎吾ママ

    14/01/30 02:17:14



    「はーい、急いで片付けてー。テーブル動かすよー。すぐ次入られるからね。」


    2回転目の貸し切りが終わり、次が最終。最後はスタンディングらしく、椅子とテーブルのほとんどは荷物置き場の為に端に寄せられ、ドリンクやつまみを乗せる為の高めのテーブルが点々と並べられる。


    すぐに最後の貸し切り客が続々と入店してきた。私はカウンターで乾杯用のワインの栓を抜きながら、他のバーテンダーやホールスタッフと一緒にいらっしゃいませと出迎える。


    カッチリしてる人、地味な人、何だか少し汚い人、やたら派手な人、そして見たことがあるような無いような人……最後の貸し切り客は全然統一性の無い人達の集まりだった。


    不思議な集団……


    そう思いながら見てる私に、ホール側に立って挨拶をしていた店長がカウンター越しに耳打ちしてきた。


    「これ、業界人。何かの打ち上げみたいだよ。ゆりちゃん、飛び上がったら駄目だよー。」


    「わかってますって(笑)」


    これでもホテルラウンジのバーテンダーだったんだから。有名人のお客様にシェーカーを振った事もある。店のスタッフがミーハーに声をかける事がタブーなことくらい心得ている。



    「あ、かとりさん、いらっしゃいませ。お久しぶりです」



    店長がそう言った声に、私は飛び上がった。



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