官能小説得意な方! へのコメント(No.1324

  • No.1324 慎吾ママ

    14/01/30 02:18:16



    「こんばんはー。店長ごぶさたー」


    しんごだった。店長がかとりさん、と挨拶したのは間違いなくしんごだった。


    どうしよう……こんな場所で、こんな形で、こんな心境の時に顔を合わすなんて。


    口から心臓が飛び出そうだ。抜きかけていたワインのコルクが変に力を入れ過ぎたせいで途中で割れてしまい、オープナーを持った手がスポーンと上にあがる。


    しんごは店長に声をかけた後、カウンター内には目を向けずに軽く会釈をしながらホールの奥の方に行ってしまった。私とは目も合わなかった。


    この格好だから気づかなかったのかな?まさか私がここにいるとも思ってないもんね。


    それとも……無視された?


    せっかく仕事で気が張っていたのに、急に脱力感が全身を襲う。


    「ゆりちゃん、びっくりしたでしょ。たまにここ、有名人来んの(笑)……あれ?どうしたの、それ」


    人の気も知らずに店長はちょっと自慢げに語る。割れたコルクを刺したままオープナーを握る私を見て、少し不思議そうな顔をした。


    そんな私にお構い無しに宴は始まる。


    私は慌てて、乾杯の後のドリンクの準備をした。


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