官能小説得意な方! へのコメント(No.1347

  • No.1326 慎吾ママ

    14/01/30 02:23:15




    「バーテンさん、カクテルは何が作れるの?」


    「一応、スタンダードな物は一通り………」


    カウンター越しに会話をする。端から見れば普通にバーテンダーに注文する客。


    「じゃあ…ベルベット・キスを」


    「…甘いのお好きなんですね」


    私はシェーカーを振り、カクテルグラスに注いで差し出す。しんごはそれを持って、またあちらに戻って行く………

    かと思ったら、その場でくいっと空けてしまった。


    「美味いっ!いい腕してるねバーテンさん。じゃあ次はビトウィン・ザ・シーツ」


    カウンターで頬杖をつき、ニヤニヤしながらしんごは次のオーダーをする。


    「キツいの続けて大丈夫なんですか?」


    「だーいじょぶ!」


    私はオーダーされた通り、またシェーカーを振りカクテルグラスにレモンを添えて出す。しんごはそれもすぐに飲み干し、レモンをかじる。


    「すっぱー。じゃあ次は………セックス・オン・ザ・ビーチ」


    「からかってるんですか!?お客さんっ!!」


    さっきからエッチな名前のカクテルばかり。思わず私はしんごに少し詰め寄る。


    「かとりさん、あまりうちのヘルプからかわないでよ(笑)彼女、これでも人妻なんだからご主人に怒られちゃうよ。ゆりちゃん、ちょっと休憩行っていいよ」


    そのやり取りを見ていた店長が声をかける。


    …今、人妻とか主人とかしんごの前で言ってほしくなかった。


    またイライラしてきた。


    私はビアサーバーからグラスに半分以上泡のビールを注いで


    「ごゆっくりどうぞっ」


    しんごの前にドンっと置いて、更衣室に引っ込んだ。





    続くm(__)m

  • No.1347 慎吾ママ

    14/01/31 02:37:38

    >>1326
    続き



    休憩中、更衣室で携帯をチェックする。家族はとっくに寝ている時間。特に連絡が来ていない所を見ると、何も問題は無いんだろう。


    携帯を閉じてバッグに直す時、車のキーが目についた。


    「マフラー…」


    車に積んであるマフラーを思い出した。


    今、渡せる距離にしんごがいる。でも渡すタイミングはあるんだろうか。そもそも、捨ててしまおうかと思った物を渡す気分になれない。


    …でも…もしかしたら…


    彼の事を想って買ったプレゼント。どうしたらいいかわからなくなった。とりあえずキーをポケットにねじ込み、ホールに戻る。


    カウンターにもうしんごの姿は無かった。みんなの輪の中に戻ったのか。


    まともな会話すら出来ないくせに、姿が見られないのは寂しかった。


    「あ、ゆりちゃん。大丈夫?」


    店長が声をかけてくる。


    「何がですか?」


    「からかわれてたでしょ。珍しいんだけどね、かとりさんが従業員に声をかけるの。」


    「大丈夫ですよ。気にしてませんから(笑)」


    私はカウンターに並んだ空のグラスを片付けながら返事する。


    「あの…すみません」


    貸し切り客の女性が声をかけてきた。



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