官能小説得意な方! へのコメント(No.1295

  • No.1295 慎吾ママ

    14/01/29 01:38:03



    マキとマフラーを見に行ったあの日、しんごの好きな色がわかった後結局すぐに買いに行った。


    本当はちゃんとお給料を貰ってから…と思っていたけど、売り切れてしまったらと思うとすぐに買わずにはいられなかった。独身時代から持っている自分名義の口座から引き落としされるカードを使ったので、お給料を貰った週明けにでもそこに入金しておけば問題ないだろう。週末、久し振りのお仕事がんばらなくちゃ………


    「バカみたい…」


    あの時、プレゼントや仕事の事を考えながら、マキと一緒にキャッキャしていた自分を思い出して腹が立ってきた。紙包みを持つ手にぎゅうっと力が入ったせいで梱包にシワが出来る。


    …私は何を夢見ていたんだろう
    何を勘違いしていたんだろう
    どうしてしんごが私の事を想ってくれてると思っていたんだろう
    『好き』という言葉は、その場を気持ち良くする為の魔法の言葉だったのか


    「遊び」でいてくれた方がまだ良かったと思った事もあったのに、この感情は何なのか。


    望むところじゃない。しんごはモデルと付き合う方が遥かに健康的だし、私は少しの間だけ気持ち良くしてもらえたし、もうモヤモヤしながら携帯で何かを検索する心配もない。家族への罪悪感を抱えることもない。


    涙は出ない。結婚して、妻になり、母になり、主婦になった私は、自然に「諦める」事が癖になっていたから。


    リビングで携帯の着信音が聞こえる。


    この音は…


    見なくてもわかる。しんごで個別設定している呼び出し音だった。


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