官能小説得意な方! へのコメント(No.1298

  • No.1298 慎吾ママ

    14/01/29 01:41:29



    駄目だ…。これ以上言っては駄目だ。


    「あの子はしんごのマンションまで呼んでもらえるんだもんね。しんごにとっても特別なんでしょ?」


    惨めになるだけだ。これ以上言っても惨めになるだけ。


    『ねえ、ってば……』


    「大事にしてあげてね。私が言うのもおかしいけど…」


    駄目だ………


    『聞けよ!!』


    「っ……」


    珍しいしんごの恫喝で私の言葉は遮られる。


    『………ゴメン。ちょっと落ち着いて。』


    情けなくて、私は怒られた子供が拗ねるのと同じような気持ちになる。


    『俺さあ、前に言ったよね。同時に他の女の子と会ったり出来ないって。そんなに器用でも暇でも無いって。』


    「言ってたね。だからこうして私に電話してきたんでしょう?」


    『おい、いい加減に…』


    しんごが何かを言いかけた時、電話の向こう側からしんごを呼ぶ声が聞こえた。仕事中なんだろう。何もかも自分が邪魔をしているような気がしてきてたまらなくなった。


    「もういい!お仕事頑張って。応援はしてるから!!」


    『ちょっ………』


    ピッ


    一方的にまくし立てて電話を切ってしまった。


    「もうっ!!!」


    自分自身に一番腹が立って、私は持っていた紙包みを壁に投げつけた。


    諦めるって、決めたのに。諦める事は平気だったはずなのに。


    どうして自分で自分の感情がコントロール出来ないのかわからなかった。


    投げつけたプレゼントを拾いに行く事もせず、私はしばらく頭を抱えて自分の葛藤と戦っていた。



    続くm(__)m

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

返信コメント

1件~1件 ( 全1件)

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。