官能小説得意な方! へのコメント(No.1296

  • No.1296 慎吾ママ

    14/01/29 01:38:56



    電話に出て…何て言われるんだろう。


    私は無意識に紙包みを掴んだまんまリビングに戻ってきた。


    『記事、見た?そういう事だから』


    とか?


    聞きたくない。出たくない。このまま出ないという手もある。自然消滅の方が気が楽だ。


    でも…しんごと過ごした時間が穏やかな波のように何度も何度も浮かんでは消える。あの時間を嘘だと思いたくない自分もいた。


    ピッ


    『もしもし?ゆ……』


    しんごの声。いつもいつも、何度も聞きたいと思っていたしんごの声。


    「あら、もうかかってこないと思ってた。可愛い彼女が出来たんじゃないの?」


    それなのに傷つきたくない自分の防衛本能が働く。


    『………やっぱり。あんな記事信じてんの?』


    ため息混じりのしんごの声。何だかバカにされたような気がしてイライラしてきた。


    「信じてないよ。でも写真って残酷よね。信じたくなくても、心にねじ込まれるんだもん」


    チッ


    舌打ち?今舌打ちした?


    「大丈夫だよ、裏切られたとか、弄ばれたとか、騒いだりしないから。私も楽しませてもらったし」


    『ねえ、ゆり…ちょっと聞い……』


    「あのモデルの子、しんごのことずっと好きだった感じだし。きっとすごく尽くしてくれるよ。」


    しんごの言葉を聞きたくなくて、私は無理矢理喋り続ける。


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