官能小説得意な方! へのコメント(No.1541

  • No.1541 慎吾ママ

    14/02/11 03:18:15



    私は………


    「帰らなきゃ」


    時計を見ると4時前。家に帰って、朝の仕度をして、旦那と子供をいつも通りに迎えなければ…。


    寝付いたしんごを起こさないように、そーっと腕の中から抜け出し、布団をかけ直してエアコンの電源を切る。


    それから服を着て、髪を軽く整えて寝室を出る。リビングのソファーに置いていたコートを着て、バッグを取り、玄関に向かう。


    「あ…」


    鍵はどうしよう。


    でもそういえば、二つの鍵の他に指紋認証があった。とりあえず外に出て扉を閉め、もう一度ドアノブを回してみる。


    やはり開かない。


    安心すると同時に、この開かなくなった扉一枚で、さっきまでの時間を切り離されたような気がして寂しくなった。


    エレベーターは、地下まで降りる時は鍵はいらないようだった。


    「さむ」


    しんごのポルシェを少し見つめて、冷えきった自分の車に乗り込み、エンジンをかけてガレージを出る。


    「あ、雪……」


    積もるほどではなかったけど、外は雪がちらついていた。フロントガラスについては水滴に変わり、すぐにワイパーで拭き取られる。今まで何とも思わなかった雪が、何故かその時はすごく儚かった。

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