官能小説得意な方! へのコメント(No.1405

  • No.1398 慎吾ママ

    14/02/02 03:09:04




    店を出た途端、気が焦る。


    しんごが車で待っている。
    一時間弱待たせただろうか。きっと車内は寒いはず。


    私はガレージまでの途中の自販機で温かいドリンクを買って小走りで車に向かった。


    私の車は停めた時と同じように、深夜だからか暖気もせずにひっそりとそこにあった。


    フロントガラスにしんごの姿は見えない。後部の窓は、薄めのスモークを貼っていて、外が暗いと近くで覗きこまないと中の様子はわからない。私はおでこがくっつくくらい窓に顔を寄せた。


    後部座席に窮屈そうに横になっているしんごがいた。ロングコートをしっかり着込み、店を出た時と変わらずマフラーで顔を覆い、帽子を顔の上に乗っけて腕組をしながら寝ていた。


    コンコン


    窓を叩く。


    車内でのそりと起き上がったしんごから帽子がずり落ちた。少しショボショボした目でこちらを確認した後、ロックを解除する。


    「お疲れー」


    手のひらで自分の目元を軽く拭って、そう言ってくれた。


    「お待たせ。寒かったでしょ?」


    私は買ってきた物をしんごに渡し、運転席に乗り込んだ。


    「さんきゅ。温けー………って、おしるこて!!」


    缶の温もりを頬で感じていたしんごは、それがおしること知った途端突っ込んできた。


    「ほんと、甘いの好きだね。」


    しんごはおしるこの缶を私の頬にもあてた。





    続くm(__)m

  • No.1405 慎吾ママ

    14/02/03 08:07:21

    >>1398
    続き



    「……おしるこ、嫌だった?」


    私は何も感じていない風に装い、しんごの方を見ないようにしてシートベルトを締める。


    「んー、嫌いじゃないけど飲んだ後はねー…」


    あれ?失敗したかな?


    「じゃ、じゃあ返して。私が飲むから」


    少しの焦りを隠して後ろに手を出す。


    「へえ…」
    カシュッ


    しんごの声と共に栓を開ける音が聞こえ、後ろから顎を掴まれる。そして強引に顔を横に向かされた私の口に、しんごの口から直接おしるこが注がれた。


    「んふっ…」


    口移しのせいで生温くなったおしるこの甘さが口の中に広がる。それをゴクンと飲み干すと同時に、しんごの舌がねじ込まれる。私の口内を味わうかのように、舌は自由に這い回る。


    「や……めて」


    それを引き離すように肩を押すと、しんごは無言で後部座席にドスンと腰をおろし、そのまま喉を鳴らして一気におしるこを流し込んだ。


    空き缶を扉のドリンクホルダーに置いて、また腕組をして体を深く座席に沈め、横になった。


    「窮屈だよね?いつもの車に比べると」


    車窓の外から見えないように横になると、体の大きいしんごの首が少し折れ曲がっているようだ。


    「言ったでしよ。ちょうどいい」


    「嘘ばっか」


    私は車のエンジンをかけた。


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