官能小説得意な方! へのコメント(No.1407

  • No.1407 慎吾ママ

    14/02/03 08:10:44



    「それじゃあ私はここで…」


    彼の顔を見ないようにしてもう一度運転席に乗り込もうとした。


    しんごは無言で私の腕を掴み、車のキーを取り上げて扉を閉め、ロックをかける。


    そして腕を掴んだまま地下にあるエレベーターの方へ歩き出した。私は強引に腕を振り払う事も出来ず、そのまま着いて行く。


    中途半端な人間だ。私は…


    あのモデルの影を気にして、傷つく前に離れてしまおうと思っていても、こうして腕を引かれると何かを期待して着いていってしまう。


    地下ガレージのエレベータ―の開ボタンの横には鍵穴があり、そこにしんごが持っている鍵を差し込むとエレベータ―が起動し、迎えにくる。


    中に入ると各階のボタンの横にやはりまた鍵穴があって、しんごは別の鍵を取り出してそこに差し込み、その隣のボタンを押す。最上階の一つ下の階のようだ。


    エレベーターが到着しても、まだしんごは私の腕を離さない。


    深夜だからか、誰とも顔を合わさないことは幸いだった。多分2時になるかならないかくらいだろう。


    廊下を歩いて突き当たりの扉の前に立つと、しんごは2ヶ所の鍵穴に鍵を差し込み、最後に扉横に着いている指紋認証に指をあてた。


    すごい…


    一般の主婦がお目にかかった事のないセキュリティだった。




    続くm(__)m

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  • No.1417 慎吾ママ

    14/02/04 23:56:43

    >>1407
    続き




    「入って」


    しんごが開けてくれた扉の中に入る。 目の前に伸びる廊下だけで、その部屋がいかに広いかがよくわかる。戸建ての我が家より、坪数広いんじゃない?


    しんごが扉を閉め、私が靴を脱ぐか脱がないかのタイミングで後ろからガバァッと抱き締められた。同時にしんごの鞄が足元に落ちる。


    首もとに顔を埋められ、少しの間無言でそのままの体勢。熱い感触で吐息がかかっているのがわかる。すぐにしんごの手がコートの上から私の体のラインを確認するかのように動きだす。


    そして車の中と同じように顎を掴んで顔をしんごの方へ向かされ、唇が重なる。


    唇に甘噛みするようなキスをされながら、首の角度が苦しくて私はしんごの腕の中で体を彼の方へ向けた。少々動いても彼は唇を離そうとしない。お酒のにおいが伝わってくる。


    やっぱり結構酔ってるのかな?


    「ちょ…ちょっと…。」


    私は少し落ち着いてもらいたくて、手を差し込んでしんごの口を塞ぐようにして壁を作る。


    「…逃げない?」


    「逃げないから。」


    「ごめん、上がって」


    しんごは体を離し、私の肩をポンと叩いて自分の鞄を拾い、私のバッグを持って靴を脱いだ。


  • No.1586 慎吾ママ

    14/02/12 01:02:04

    第三章まとめました。1月31日までに仕上げたかったけど、間に合わなかったのが残念でした(>_<)


    ----第三章-------------
    ☆プロローグ>>1260>>1261>>1262>>1263>>1264>>1265


    ☆疑念>>1293>>1294>>1295>>1296>>1298


    ☆バーテンダー>>1321>>1322>>1323>>1324>>1325>>1326>>1347>>1348>>1349>>1350>>1396>>1397


    ☆マンションへ>>1398>>1405>>1406>>1407>>1417


    ☆正直な想い>>1418>>1419>>1420>>1421


    ☆寝室>>1458>>1459>>1460>>1461>>1462>>1463>>1464>>1465>>1466>>1467>>1482>>1483>>1484>>1485


    ☆温もりを置いて>>1540>>1541>>1542>>1543


    ☆エピローグ>>1544>>1545>>1546



1件~2件 ( 全2件)

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