官能小説得意な方! へのコメント(No.1321

  • No.1321 慎吾ママ

    14/01/30 02:14:01



    「じゃあ行ってきます。あと、お願いね。」


    「行ってらっしゃい。今日で最後だよな。先に寝てるけど気を付けて帰ってきて。」


    旦那と子供を家に残して私は自分用の軽自動車に乗り込む。


    週末の三連休、今日は最終日だ。私の仕事も今日が最後の日だった。店が終わるのが深夜になるので、車で出勤する。旦那を残して家を空けている間、見つかっては困るのでくしゃくしゃになった紙包みは車内に隠しておいた。


    あれからしんごの連絡は無い。渡すアテも無くなったプレゼントは捨ててしまおうかと思ったけど、この三連休仕事をする意味が無くなってしまうのが虚しいと思って出来なかった。


    少し車を走らせると雑居ビルが建ち並ぶ繁華街に着く。専用ガレージに車を停め、近くのビルに入る。そのビルのワンフロアーを占める広めのスポーツバーがこの3日間、お世話になっている店だ。


    「おはようございまーす。今日もよろしくお願いします。」


    「おはよう、ゆりちゃん。今日もよろしくね。」


    店長や他の店員と挨拶を交わして更衣室に入る。


    結婚前、私はホテルのラウンジでバーテンダーとして働いていた。ホテルと街中のバーでは少し勝手は違うけど、ヘルプとして働くには何の問題も無かった。


    ホテルでは蝶ネクタイが必須だったけど、ここでは必要ない。白いシャツを着て襟を立て、開いている首元が寂しいので小振りのネックレスを着ける。黒のパンツを履いてバーテンダー用のサロンエプロンを腰に巻き、髪を後ろに束ねる。テイスティングの邪魔になるので口紅はしない。それでは顔が少し寂しくなるので、アイメイクはきちんとして、小さく光るピアスを着ける。鏡に映る久し振りの仕事モードの自分を見るのはなかなかいい気分だった。


    携帯と指輪を鞄に入れてロッカーにしまい、ホールに戻る。


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