- 下話
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「良い友…って…そんな、私なんか場違いでしょ?有名人ばっかりじゃ」
そんな所に私なんかノコノコ顔を出すことなんて出来ない。
「違うんだ。これはね、毎年出演者やスタッフ、その家族も招待してくれてるファミリーパーティー、慰労会なんだ。ゆりさんはそうだなー、俺の妹って事でおいでよ!」
妹………ちょっとだけがっくり。何言ってんの!人妻のくせに私ったら!!
「でも私、そんなすごいパーティーに来ていく物が無いです。」
残念だけど、やっぱ敷居も高いわ。
「大丈夫!俺、プレゼントする!これもおわびと思って受け取ってよ。まだ時間ある?俺も少しだけあるから、今から見に行こう!」
そう言ってしんごは運転手に指示をして車を走らせた。と、同時にどこかへ電話をかけている。
何だかアレね、ツヨポンのドラマみたいな展開。
最初より少し落ち着いた私は、背もたれに少しもたれ、軽く息を吐いた。- 0
13/11/25 02:27:39