官能小説得意な方!

  • 下話
    • 116
    • 慎吾ママ
      13/11/25 22:12:58

    >>113
    続き

    「っジャーン!!」

    「わぁー、………ん?」

    しんごが嬉しそうに差し出したものは、両手いっぱいの花束ではなく片手で2本ずつ、合計4本の瓶ビールだった。

    「何スか、これ?」

    思わず雑に返事する私。
    「ビールだよ、ビール。せっかく飲み放題食べ放題なのにまだ全然飲んでなかったでしょ?下から持ってきたよ!」


    「はあ…」

    何て言うか、ポカンとしてしまった。

    「あ、ほらほら、ケーキも運んで貰ったよ!ご飯は…スイーツ以外の好きなのわかんなかったから、アテになりそうなの適当に盛り付けてもらった」

    「…うん」

    「もしかしてビール好きじゃ無かった?あ、俺は大好きなんだけどさ。そうかもしれないと思ってお酒も一通り拝借してきたよ!」


    「ぷーっ!!」

    思わず吹き出してしまった。

    「え、え?どうしたの?やっと笑ってくれたのはいいけど、何この笑われちゃった感…」

    「かとりさん、こんなすごい部屋用意してくれて、多分お金すごく余裕あると思うんですけど、パーティー会場から拝借とか…結構庶民的なんだなと思って………プププ」

    「何か見かけによらずケチだねって言われた気がするな。そうか、そういやルームサービスでも良かったんだ。」


    少し恥ずかしそうに頭を掻くしんご。遠く、憧れの存在だった彼が、何だか急に近くの男性に見えてきた。当たり前何だけど、スーパーアイドルという肩書きを外せば彼も一人の人間なんだ。

    「さ、じゃあ乾杯し直そう。」


    「はい、ありがとうございます。じゃあ…」


    チンっと、グラスを重ねる音が二人だけの部屋に響いた。

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