- 下話
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「どうぞー」
私はキムタクに案内され、他の更衣室とは少し離れた部屋に入った。
「すごい、個室の更衣室なんてあるんですね。シャワールームやトイレまでついてる」
「一応ね、俺達アイドルだから(笑)ブラックでいいのかな?座って」
キムタクはコーヒを入れながら軽く笑った。私は言われるまま、そこにあったソファーに腰掛ける。このタイミングで写メは失礼だよなー。
「はい、どうぞ」
コーヒを私に手渡し、キムタクは隣に座った。
「ありがとうございます」
ちょっと近くない?そんなに大きくないソファーだけど肩が引っ付いてるんですけど。私、汗かいてるから臭くないかしら。
「ゆりさんだっけ?体鍛えるの好きなの?」
「あ、えーっと……ちょっとお腹の肉が気になってダイエットでもしようかなと。太ももももうちょっと細くしたいし」
何だか招待券当たったとは言いたくない(笑)
「えー、そう?そんなに肉ついてるようには見えないなー」
「え?あっちょっと………」
キムタクが私の下っ腹に手をあてた。恥ずかしいじゃない!ていうか何てさりげないボディータッチ。
「太ももだってこれくらいがいいよ」
下っ腹からスッと太ももにキムタクの手が移動した。
「ひゃっ!!」
私はびっくりして持っていたコーヒをこぼしてしまった。
「あ、ごめんなさい…」
キムタクにはかからなかったけど、私の手と床がコーヒで濡れた。
「何か拭くものを…」
キムタクの手から逃れようと私は立ち上がった……と思ったら、キムタクにコーヒーで濡れた手を掴まれた。そしてそのまま、キムタクはコーヒーを拭うように私の指を口に入れた。- 0
13/11/22 00:47:50