官能小説得意な方!

  • 下話
    • 89
    • 慎吾ママ
      13/11/23 00:25:32

    「香取慎吾でーす」

    少しおどけて慎吾が言った。キムタクと最初に話した時よりも更に緊張しちゃってる私。何も言えずただ慎吾の大きな目を見つめるしか無かった。

    「あのさあ…」

    「はっ…はひ!」

    またこれだ。今日は何回テンパるのよ。

    「プッ、何それw返事で噛む人、あなたと出川さんくらいだよ」

    慎吾に笑われた。ヤバイヨヤバイヨ。いやもう何でもいいわ、慎吾なら。

    「さっきのアレ…」

    カァーっと自分の顔が赤くなるのがわかった。

    「邪魔しちゃ悪かった?」

    私は無言で首を横に振った。

    「そう、ならいいんだ。木村くん、悪い人じゃないけど、こういうの結構あってさ。でも大体は一回で終わりだし、弄ばれるのが嫌ならやめといて正解だよ。」

    黙ってうなずく私。

    「あなたも木村くんが本気で、なんて思ってないでしょ?それをわかった上であのキムタクに一度は抱かれたーいみたいに思ってたんなら邪魔しちゃったなーって。でもその気が無いなら駄目だよ、ほいほい着いてきちゃ」

    慎吾の声を聞きながら頭が真っ白になってきた。気がついたら涙がぽろぽろ溢れてきた。

    「わっ……え?」

    恥ずかしい。情けない。慎吾に軽い女だと思われた。確かに、浅はかな考えでキムタクに着いていってしまった。そのちょっとした選択ミスで、今大好きな慎吾に軽蔑されてるかもしれないと思うと、涙が止まらなかった。

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