官能小説得意な方! へのコメント(No.447

  • No.447 慎吾ママ

    13/12/24 07:41:09

    「俺…ヤっちゃったし。」

    頭を拭いていたタオルを首にかけ、こちらに来る。


    「何かあったら電話して。ゆりの望む通りにするから。」


    私は番号が入った携帯の画面を見つめながらフッと微笑む。そしてしんごに目を向ける。


    「大丈夫。絶対大丈夫だから。………ありがとう。」


    しんごも軽く笑みを浮かべ、私にゆっくり近づき、そっと抱き締めた。






    準備が整い、二人で保養所を出る。竹内さんとやらは仮眠中らしく姿が見えなかったので、部屋の鍵をフロントカウンターのような所に置いて、鍵がかかった正面玄関ではなくその横のオートロックの扉から出た。


    帰路につく車の中では二人揃って口数が少ない。別れの時が近づいているからか、何を話しても空々しくなりそうだった。

    車は間もなく、昨日待ち合わせた場所に到着した。

    「ごめんね。また家まで送れなくて」


    「ううん…ここで大丈夫。ありがとう。」


    私は車を降り、ドアを閉めた。しんごが窓を開け、話を続ける。


    「何かあったら絶対電話するんだよ。いい?」


    「うん…お仕事がんばって」


    車は私を残して発車する。テールランプを見ながら、思わず2、3歩追いかける。ポルシェがどんどん遠のくのを見つめていると、私の中でどうしようもないくらいの感情が沸き上がってきた。


    私は急いで携帯電話を取り出し、さっき入力したばかりの番号を出して通話ボタンを押す。


コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

返信コメント

1件~1件 ( 全1件)

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。