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>>461
■2.「ふと浮かんだ疑問」を大事にする
当時、大統領選を翌年に控え、ブッシュ政権は「アメリカの鮮やかな勝利」を強調していた。ラムズフェルド国防長官は「アメリカは軍事革命を果たした」「衛星とスリムな軍隊で、アメリカは世界のどの地域でも同じ事ができる」という新ドクトリンを打ち出していた。
しかし、国境を閉鎖しようとしたら、最低3、4万人の兵力を増派しなければならない。
それでは「イラクは実はうまくいっていないのではないか」という批判を招きかねない。
その批判を避けるために、国境は閉鎖しなくとも何とかなるだろう、という大バクチをラムズフェルド国防長官は打ったのだった。
そして、それに都合のよいウソの情報を流していたのである。
はたしてバクチは裏目に出て、イラクは泥沼化し、アメリカは深い傷を負った。
中西教授は、もし「なぜ国境を閉めないのだろう」という疑問にこだわって、いろいろ調べていけば、かなりの情報が集めら、早い段階で「この戦争は泥沼化する」と分かったはず、と自省している。
ふと浮かんだ疑問は自分の素直な感覚であり、物事を考える際にこれがものを言うことが多いと、教授は言う。
続く- 0
13/03/13 11:34:33