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13/03/20 18:07:49
>>514 高天原(たかまがはら)の支配者となった天照大神(アマテラスオオミカミ)がまず手がけた重要な仕事が、神々を指揮してコメを作ることであった。 高天原の「狭田(さなだ)」や「長田(ながた)」に稲を植えたという物語が神話に語られている。 「狭田」や「長田」とは、いかにも山間の狭い土地を段々に水平にならして作った細長い棚田を思わせる。 日本によくある真田(さなだ)、長田、さらには山田、谷田などという名字は、まさに稲作のための日本人の水田造成の懸命な努力を象徴しているようだ。 「一生懸命」はもともとは「一所懸命」であり、一つの領地を命を懸けて守るという鎌倉武士の時代に生まれた言葉のようだが、その土地で何世代にも渡って水田造成をして来た努力を偲べば、先人たちの「一所懸命」の思いも伝わってくる。 ■4.雑草取りの苦行 東南アジアの天水田と、日本の灌漑田では稲の品種も異なる。 天水田では主にインディカ米が作られている。 これは場合によっては2メートルもの背丈を持ち、深い湿地帯や沼でも容易に育つ。 日本で作られているのは、丈の短いインディカ米である。 人工の灌漑田ではそれほど深くできないので、背の低い方が適している。 インディカ米は丈が高いので、周囲に雑草が生えても、陽光が遮られて、生育が邪魔されるということはない。 ジャポニカ米は、丈が短いので、雑草に太陽を遮られて衰弱枯死してしまう。 そのために、人間による雑草取りが欠かせない。 伊勢神宮には毎朝毎夕、神様にお供えするコメを昔ながらの自然農法で育てている約3ヘクタール(3町)ほどの神田(しんでん)がある。 新田の管理責任者・森普(すすむ)氏によれば、育てたばかりの苗を田植えした際には、ちょっとした雑草でも弱々しい稲の栄養を奪ってしまうので、怠りなく草取りをしなくれはならない、という。森氏は言う。 __________ 苗が30センチくらいになるまでに、一枚の田圃(たんぼ)で3回は草取りをせんといかんわけですが、田圃の中を這いながら草取りをしていると、苗が目にささって痛いんですよ。 昔は、この時期になると、よく目医者が流行ったものです。 まさに汗と涙の結晶でした。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (中略します)
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>>515 ■6.灌漑田耕作が、勤勉、真面目、几帳面な民族を作った 我々の祖先はこのような手間をかけて灌漑田を作り、それを毎年毎年耕し、肥料をやり、雑草をとって、少しでも質の良いコメを、少しでも多く作ろうと、数千年、取り組んできたのである。 それが日本民族の性格に影響を与えた。 京都大学霊長類研究所・元所長の久保田競(きそう)名誉教授は、こう語っている。 __________ 灌漑農業をやるようになると、農業には考えるということが絶対必要になった。 水を引くとか、堤防を作るとか、耕すとか、苗を植えるとか、雑草を取るとか、天候や気候のことを考えなくてはいけませんし、そのようにして計画的に、先を見ながら、よく考えながら、手足身体をこまめに動かしてコメ作りをやってきたということが、勤勉さや真面目さ、几帳面さといった日本人の性格を作り上げ、また知的な興味も湧いてくるようになったのではないでしょうか。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 東南アジアでは、天水田による天然自然に任せたままのコメ作りが行われている、と冒頭で述べたが、実はいくつか例外がある。 その一つ、ベトナムでは灌漑田耕作が行われており、日本の水田のように、田が整然と仕切られ、畝が作られ、苗が整然と植えられ、除草、施肥、耕耘、土壌作りが丹念に行われている。 コメは基本的にインディカ米だが、ジャポニカ米のように背丈が低く、相当な品種改良が行われているようだ。 ベトナム人は、東南アジアの中でも勤勉、真面目、几帳面で、「日本人によく似た民族」と言われている。 そう考えると、モンゴル帝国がアジアで侵攻に失敗したのは、日本とベトナムである。 さらに両国とも日清戦争や中越戦争で中国を破り、アメリカにも手を焼かせている。 日本人とベトナム人が、似たような性格を持っているのは、似たような灌漑田耕作をしてきたからだと言えるのではないか。 つづく
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13/03/20 18:13:59
>>516 ■7.近代工業が花開く土壌を作った稲作文化 欧米で発達した近代工業を日本がいち早く導入し、なおかつ様々な分野で追い越してしまった、という発展には、灌漑田耕作で培われた勤勉、真面目、几帳面さが大きく寄与している。 久保田名誉教授は、こうも語っている。 __________ たとえば、QC(品質管理)活動などは、もともと西欧で開発されたものですが、日本で定着してしまった。 農作業はある意味で絶え間ないQC活動の連続のようなものですから、生産性向上、品質向上、粗悪品を出さないといった活動をやることついては、日本人は何の抵抗もないわけです。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ベトナムは早くからフランスの植民地とされて近代化が遅れたが、最近は多くの日本企業が脱中国の一環として進出している。 筆者もいくつかの代表的な日系工場を訪問したことがあるが、職場は整然と規律正しく、技能訓練は熱心に受講するなど、日本的なモノ作りとの相性の良さを感じた。 今後、ベトナムの工業は急速に発展していくだろう。 つづく
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国際派日本人養成講座 No.789政治的ウソの見分け方 >>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467 No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488 NO.790 コメが鍛えた日本人>>513>>514>>515>>516>>517>>518
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国際派日本人養成講座 No.789政治的ウソの見分け方 >>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467 No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488 NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518 No.738 歴史の嘘の見破り方>>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529
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国際派日本人養成講座 No.789政治的ウソの見分け方 >>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467 No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488 NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518 No.738 歴史の嘘の見破り方 >>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529 No.734 歴史教科書読み比べ(1) ~ なぜ歴史を学ぶのか?>>532>>533>>534>>535>>536>>537>>538
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国際派日本人養成講座 No.789政治的ウソの見分け方 >>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467 No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488 NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518 No.738 歴史の嘘の見破り方 >>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529 No.734 歴史教科書読み比べ(1) ~ なぜ歴史を学ぶのか? >>532>>533>>534>>535>>536>>537>>538 地球史探訪:国際派日本人に問われるIdentity(日露戦争) >>546>>547>>548>>549>>550 「孤立化路線」か「日米同盟路線」か ~ 北野幸伯『プーチン最強講義』を読む>>612>>613>>614>>615
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国際派日本人養成講座 No.789政治的ウソの見分け方 >>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467 No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488 NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518 No.738 歴史の嘘の見破り方 >>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529 No.734 歴史教科書読み比べ(1) ~ なぜ歴史を学ぶのか? >>532>>533>>534>>535>>536>>537>>538 地球史探訪:国際派日本人に問われるIdentity(日露戦争) >>546>>547>>548>>549>>550 「孤立化路線」か「日米同盟路線」か ~ 北野幸伯『プーチン最強講義』を読む >>612>>613>>614>>615 最近の動きまとめ>>626
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No.515 つづき
13/03/20 18:07:49
>>514
高天原(たかまがはら)の支配者となった天照大神(アマテラスオオミカミ)がまず手がけた重要な仕事が、神々を指揮してコメを作ることであった。
高天原の「狭田(さなだ)」や「長田(ながた)」に稲を植えたという物語が神話に語られている。
「狭田」や「長田」とは、いかにも山間の狭い土地を段々に水平にならして作った細長い棚田を思わせる。
日本によくある真田(さなだ)、長田、さらには山田、谷田などという名字は、まさに稲作のための日本人の水田造成の懸命な努力を象徴しているようだ。
「一生懸命」はもともとは「一所懸命」であり、一つの領地を命を懸けて守るという鎌倉武士の時代に生まれた言葉のようだが、その土地で何世代にも渡って水田造成をして来た努力を偲べば、先人たちの「一所懸命」の思いも伝わってくる。
■4.雑草取りの苦行
東南アジアの天水田と、日本の灌漑田では稲の品種も異なる。
天水田では主にインディカ米が作られている。
これは場合によっては2メートルもの背丈を持ち、深い湿地帯や沼でも容易に育つ。
日本で作られているのは、丈の短いインディカ米である。
人工の灌漑田ではそれほど深くできないので、背の低い方が適している。
インディカ米は丈が高いので、周囲に雑草が生えても、陽光が遮られて、生育が邪魔されるということはない。
ジャポニカ米は、丈が短いので、雑草に太陽を遮られて衰弱枯死してしまう。
そのために、人間による雑草取りが欠かせない。
伊勢神宮には毎朝毎夕、神様にお供えするコメを昔ながらの自然農法で育てている約3ヘクタール(3町)ほどの神田(しんでん)がある。
新田の管理責任者・森普(すすむ)氏によれば、育てたばかりの苗を田植えした際には、ちょっとした雑草でも弱々しい稲の栄養を奪ってしまうので、怠りなく草取りをしなくれはならない、という。森氏は言う。
__________
苗が30センチくらいになるまでに、一枚の田圃(たんぼ)で3回は草取りをせんといかんわけですが、田圃の中を這いながら草取りをしていると、苗が目にささって痛いんですよ。
昔は、この時期になると、よく目医者が流行ったものです。
まさに汗と涙の結晶でした。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(中略します)
No.516 つづき
13/03/20 18:12:33
>>515
■6.灌漑田耕作が、勤勉、真面目、几帳面な民族を作った
我々の祖先はこのような手間をかけて灌漑田を作り、それを毎年毎年耕し、肥料をやり、雑草をとって、少しでも質の良いコメを、少しでも多く作ろうと、数千年、取り組んできたのである。
それが日本民族の性格に影響を与えた。
京都大学霊長類研究所・元所長の久保田競(きそう)名誉教授は、こう語っている。
__________
灌漑農業をやるようになると、農業には考えるということが絶対必要になった。
水を引くとか、堤防を作るとか、耕すとか、苗を植えるとか、雑草を取るとか、天候や気候のことを考えなくてはいけませんし、そのようにして計画的に、先を見ながら、よく考えながら、手足身体をこまめに動かしてコメ作りをやってきたということが、勤勉さや真面目さ、几帳面さといった日本人の性格を作り上げ、また知的な興味も湧いてくるようになったのではないでしょうか。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
東南アジアでは、天水田による天然自然に任せたままのコメ作りが行われている、と冒頭で述べたが、実はいくつか例外がある。
その一つ、ベトナムでは灌漑田耕作が行われており、日本の水田のように、田が整然と仕切られ、畝が作られ、苗が整然と植えられ、除草、施肥、耕耘、土壌作りが丹念に行われている。
コメは基本的にインディカ米だが、ジャポニカ米のように背丈が低く、相当な品種改良が行われているようだ。
ベトナム人は、東南アジアの中でも勤勉、真面目、几帳面で、「日本人によく似た民族」と言われている。
そう考えると、モンゴル帝国がアジアで侵攻に失敗したのは、日本とベトナムである。
さらに両国とも日清戦争や中越戦争で中国を破り、アメリカにも手を焼かせている。
日本人とベトナム人が、似たような性格を持っているのは、似たような灌漑田耕作をしてきたからだと言えるのではないか。
つづく
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No.517 つづき
13/03/20 18:13:59
>>516
■7.近代工業が花開く土壌を作った稲作文化
欧米で発達した近代工業を日本がいち早く導入し、なおかつ様々な分野で追い越してしまった、という発展には、灌漑田耕作で培われた勤勉、真面目、几帳面さが大きく寄与している。
久保田名誉教授は、こうも語っている。
__________
たとえば、QC(品質管理)活動などは、もともと西欧で開発されたものですが、日本で定着してしまった。
農作業はある意味で絶え間ないQC活動の連続のようなものですから、生産性向上、品質向上、粗悪品を出さないといった活動をやることついては、日本人は何の抵抗もないわけです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ベトナムは早くからフランスの植民地とされて近代化が遅れたが、最近は多くの日本企業が脱中国の一環として進出している。
筆者もいくつかの代表的な日系工場を訪問したことがあるが、職場は整然と規律正しく、技能訓練は熱心に受講するなど、日本的なモノ作りとの相性の良さを感じた。
今後、ベトナムの工業は急速に発展していくだろう。
つづく
No.519 まとめ
13/03/20 18:34:52
国際派日本人養成講座
No.789政治的ウソの見分け方
>>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467
No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488
NO.790 コメが鍛えた日本人>>513>>514>>515>>516>>517>>518
No.530 まとめ
13/03/24 13:57:03
国際派日本人養成講座
No.789政治的ウソの見分け方
>>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467
No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488
NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518
No.738 歴史の嘘の見破り方>>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529
No.539 まとめ
13/03/24 22:50:24
国際派日本人養成講座
No.789政治的ウソの見分け方
>>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467
No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488
NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518
No.738 歴史の嘘の見破り方 >>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529
No.734 歴史教科書読み比べ(1) ~ なぜ歴史を学ぶのか?>>532>>533>>534>>535>>536>>537>>538
No.551 まとめ
13/03/28 22:49:00
国際派日本人養成講座
No.789政治的ウソの見分け方
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No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488
NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518
No.738 歴史の嘘の見破り方 >>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529
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地球史探訪:国際派日本人に問われるIdentity(日露戦争)>>546>>547>>548>>549>>550
No.616 匿名
14/03/09 00:46:11
国際派日本人養成講座
No.789政治的ウソの見分け方
>>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467
No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488
NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518
No.738 歴史の嘘の見破り方 >>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529
No.734 歴史教科書読み比べ(1) ~ なぜ歴史を学ぶのか? >>532>>533>>534>>535>>536>>537>>538
地球史探訪:国際派日本人に問われるIdentity(日露戦争) >>546>>547>>548>>549>>550
「孤立化路線」か「日米同盟路線」か ~ 北野幸伯『プーチン最強講義』を読む>>612>>613>>614>>615
No.627 匿名
14/05/25 22:35:44
国際派日本人養成講座
No.789政治的ウソの見分け方
>>461>>462>>463>>464>>465>>466>>467
No.787 皇太子殿下の祈り >>482>>483>>484>>485>>486>>487>>488
NO.790 コメが鍛えた日本人 >>513>>514>>515>>516>>517>>518
No.738 歴史の嘘の見破り方 >>522>>523>>524>>525>>526>>527>>528>>529
No.734 歴史教科書読み比べ(1) ~ なぜ歴史を学ぶのか? >>532>>533>>534>>535>>536>>537>>538
地球史探訪:国際派日本人に問われるIdentity(日露戦争) >>546>>547>>548>>549>>550
「孤立化路線」か「日米同盟路線」か ~ 北野幸伯『プーチン最強講義』を読む >>612>>613>>614>>615
最近の動きまとめ>>626