- 下話
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>>911
次の日は休み明けのためか、忙しかった。
バタバタと一日が過ぎ、最後の客を帰して時計を見たらPM22:30。
ため息をつきながらパソコンのチェックをした。
シンゴの管理は菊池さんと話した通り、基本メールで行うことになった。
ゆ「忙しいと思うので、食べたものと運動したことを簡単に一日分まとめて送って下さい。」
て言ったのに、朝昼晩と毎回メールがきた。
その一通一通に一言メッセージがある。
今から雑誌の取材だよ!
食べ過ぎた…意志が弱くてだめだね。
ジム行ってきます!
素直に嬉しかった。
こうして普通に一日が終えると、昨日のことが嘘のように思える。
私はシンゴと結ばれたことを少し後悔していた
簡単にやるんじゃなかった
軽い女に思われたかも。
そもそも私のことをどう思っているんだろう。
ただの遊びかもしれない。
考え出すとキリがなかった
ただ一つはっきりしていることは傷つきたくないってことだけ。
エ「きゃー!」
エリカちゃんの声がした
ドンドンドン!がちゃ
エ「ゆりさん!この計画表のシンゴってsmopeのシンゴですか?!信じられなーい!ウチらもこんな大物と仕事できるまでになったんですねぇ~!すごぉい!」
私は少し焦った。
シンゴは普通の客と違うから、計画表は私の机に置いていたはずだったから。
エ「すごいですね!次はいつくるんですか?会いたいなぁ~。顔見知りとかになれないかなぁ?やばーい!」
ゆ「一昨日、菊池さんに紹介されて、昨日しか時間がないって言うから休みだったけど、開けたの。忙しいみたいだから基本メールでやりとりするの。次はいつくるか分からないな。ごめんね」
エ「ざんねーん。くるとき分かったら教えて下さいね!じゃあお先に失礼しまーす。お疲れ様でしたっ」
ゆ「お疲れ様」
なんだか嫌だった。
(わたし、結婚する人は絶対お金持ちがいいんですよ!玉の輿じゃなきゃ嫌で~。うちのお客さん有名人多いから、いい感じの人いたらちょっと狙っていきたいなぁ(笑))
昔エリカちゃんが言っていたことを思い出す。
シンゴをとられるかも
いやっそもそも私の物じゃないけど。
エリカちゃんは「別にっ」で有名な女優に似ていて綺麗で可愛い。
二人を会わせたくないと思った。
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14/01/15 15:30:40