官能小説得意な方!

  • 下話
    • 993
    • ざらめ
      14/01/17 03:21:25

    >>992
    続き。

    私とカトリさんは抱き合ったまま、いつの間にか眠ってしまっていた。

    ガタ!ガタ!
    和室から物音がする。慎吾が起きたようだ。
    服を着たままでよかった…

    「カトリくん!カトリくんは?!」

    起きてすぐ、カトリさんの姿をさがすなんて…
    いてくれて、よかった。

    「いーるよーぉ、慎吾、おは!」

    慎吾がカトリさんに飛びついた。

    私はなぜか、やましいことをしてしまったようで、慎吾を直視できなかった。

    「ママー。どうしたのー?」

    「なんでもないっ!朝ごはんにしよっか?」

    3人でテーブルを囲んで、コーンフレークを食べる。

    「カトリくん。今日もいるよね?ね?」

    「慎吾…カトリさんのこと困らせちゃだめだよ。」

    「やだよ!毎日いてよ!」

    私だって、そう思うよ、慎吾。

    「慎吾、さみしくなったらさ、僕のこと、父ちゃんだと思え。また、会えるからさ。」
    カトリさんは、慎吾の頭をくしゃくしゃっとすると、またニカッと笑う。

    私はもうパートに出る時間。
    慎吾を保育園に連れて行かなくちゃ。

    私たちは3人でアパートを出た。

    私は慎吾の手をひいて、いつもの道を歩き出した。
    慎吾は、何度も何度も振り返って、いつまでも手を振っている。



    あれから一週間。
    私は時々、カトリさんの感触を思い出す。
    鮮明に思い出すんだけど、夢だったんじゃないかと思ってしまう。
    連絡先すら知らない。聞けなかった。
    このまま、会えないのかもしれない。


    今日もくたくたになってパートを終え、慎吾と家に帰り、ご飯の支度をする。

    慎吾はわたしがご飯の支度をしている間、録画しているSMAqの番組を見ている。
    いつのまにか、慎吾のヒーローは、仮面ライダーからカトリさんになっていた。


    「ママー!携帯なってるー!」

    慎吾の所属事務所の佐久間さんからだった。

    「はい。」

    「お疲れ様ー。佐久間ですー。」

    「あ。どうも。お疲れ様です。」

    「次のクールで始まる月9、子役オーディションに慎吾くんご指名でオファーきてるんですよー!
    いやー、うちみたいな弱小プロにしたらとんでもないことですよ!

    あ。主演はSMAqのカトリさんで、演出は…」

    佐久間さんの話はそれ以上耳に入ってこなかった。
    また、会える!

    「カトリさんといえば、こないだシャイニーズ事務所のマネージャーに、そっちの連絡先聞かれたんだけど、
    慎吾くん、移籍なんでしないよね?どんな件だったの?」

    「いえっ…!別に…」

    なぜか見透かされたようで顔が紅潮してきた。

    「まぁ、いいや。
    じゃあ、詳細メールで送るんで、シクヨロー!」

    佐久間さんも浮かれていたのか、あまり突っ込まれないでよかった。

    また、会えるんだ。

    「慎吾!佐久間さんがね…」

    そうだ。私たちは繋がってる。
    また、会える。





    エロ要素、少なかったですね…

    寒いのにパンツ抜いでた方、ごめんなさい。
    また履いて、温かくしておやすみなさい☆
    お付き合いいただき、ありがとうございました。



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