- 下話
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>>923
ゆ「どうして?」
シ「外にでてくのが見えたから。どうした?」
2人の光景が頭に浮かぶ。
ゆ「どうもしてないです。エリカちゃん具合悪くて、ポカリを買いにコンビニ行ったところで…」
シ「具合悪くて?そんな風じゃなかったけど。なんかいきなり抱きつかれたんだよね。でー」
シンゴは話し続けてる。でも声が耳に入らない。
2人がどうなろうが私には関係ないこと。だって彼女でも何でもないから。
ただ一回関係を持っただけ。
ただそれだけ。
そう思ったら自然と泣けてきた。
昔の婚約者のことを思い出す。
男はみんな一人に絞れない。
たくさんの子と関係を持っていたいんだ。
シ「えっどうした?何で泣くの?別に何もなかったし。あの子は記念に一回やりたいって感じだったけど、何もしてないよ!」
ゆ「うっ…ふっ」
言葉がでない。泣いたのが久しぶり過ぎて上手く泣けない。
グッ…!
ゆ「シンゴ…さん?」
シ「そんな泣かないで。ごめん。もう泣かないで。」
暖かかった。すごく幸せだった。
シンゴの胸の中で大きく息を吸う。
甘い香水の香りに気持ちが落ち着いた。
ゆ「もぅ大丈夫です。困らせてしまってすみませんでした。」
シンゴの顔を見上げた。
すごく悲しそうな顔をしている。
でも理由は聞かなかった。
ゆ「戻りますか?エリカちゃん心配なので。もし嫌ならまた今度時間ができたときに来ていただいてもいいですよ」
シンゴは表情を変えない。
シ「いや戻る。あの子ならいないと思うよ。」
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14/01/15 20:53:06