- 下話
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しんごを起こさないように、そっとしんごの腕をとき、しんごから離れる。
ずっとこうしていたい気持ちを抑え、ベッドの下に落ちた服を探す為ベッドから降りようとしたとき、急にガシッとしんごに腕をつかまれる。
びっくりしてしんごを見る。
しんごは眠ったまま、私の腕をつかんでいた。
「ふふっ、しんご子供みたい‥」
しんごの手を優しくほどき、そっと布団をかける。
「ゆり‥‥ 好き‥‥」
「しんご‥」
「しんご‥
私も好き‥ しんごが好き‥」
後ろ髪を引かれながら私は服を着て、バッグと荷物を持ち部屋を出た。- 0
14/09/22 00:58:48