官能小説得意な方!

  • 下話
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    • ゆり
      14/09/20 00:07:30

    ついにアンコール最後の曲に入り、最高潮の盛り上がりの中、メンバーは何度も何度も客席にお礼を言い、ステージから捌けていった。


    「あー良かった~!!!もう最高!!!ね、ゆり、今日行くでしょ?」

    「行く行く!このテンションのまま飲みに行こう!!!」

    「違うよ、今日土曜日だよ?忘れちゃったの?ゆりはすぐ興奮しちゃって大切なこと忘れるんだから。」


    本当は覚えていた。
    今日は彼の深夜生放送番組の日。
    チケットが当たったとき、コンサートが終わったらテレビ局に行ってみよう、会えるかもしれないね。って話しをしていた。


    「本当に行くの?」

    「だってゆりの大好きな彼に近くで一目でも会えるかもしれないんだよ。でも私終電で帰るから、放送後までは待てないよ。ゆりはテレビ局からひと駅の距離だからいいじゃない!さー行こう行こう!」


    友達にぐいっと手を引かれる。

    「ありがとう。」

    「なに~ゆりらしくない(笑)」

    「だって明日も朝早いでしょ。」

    「じゃ、一杯付き合ってよね。」

    「もちろん!」



    私たちはテレビ局の最寄りの駅を目指した。

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