官能小説得意な方!

  • 下話
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    • ゆり
      14/09/20 02:32:01

    ビルに照らされた番組のロゴマークを一通り写に撮り、彼は今このビルの中で撮影中なんだと改めて再認識する。


    さっき会えた余韻と共に、思わず立ちすくむ。


    「さっ、帰ろ!」


    後ろ髪を引かれる思いはあったが、私はタクシーを探す為に道路沿いへ向かった。


    ふと、ラーメン屋さんが目に入る。


    なんか緊張がほぐれてお腹すいたなー、そういえば今日はずっと緊張しっぱなしで疲れた。
    ちょっと食べて帰ろかな。


    ラーメン屋に入り、醤油ラーメンとビールを頼んだ。

    ラーメン屋に一人で入るのも初めてだけど、一人で店でビールを頼むのも初めてだった。


    でも今日はそんな気分。


    店内に客は少なく、一人客のサラリーマンがちらほらいる程度だった。


    ラーメンを食べながらビールを飲んでると、友達からメールがきた。


    「終電間に合ってもうすぐ家着くよ~!ゆりも危ないからいつまでもいないで気をつけて帰りなね!」


    まさか一人でラーメン食べながら飲んでるとは思わないだろうな。

    思わずクスッと笑う。

    でも、本当に帰ろ。

    少し酔っ払ってしまったのか、ふらつきながら席を立ち、会計を済ませた。


    「さぶっ!」


    店を出て、冷たい風に思わず身を縮めた。


    タクシーを止める為、手を上げる。

    ここはタクシーがたくさん走っているのはわかっているので、道路に向かって適当に手を上げる。






    「‥!!!???」





    手を上げた私の手を後ろから誰かにつかまれた。







    「ゆり‥」






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