- 下話
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どんどん激しくなるキスに、興奮と共に動揺を隠せなくなる。
思わずさっき落とした自分の荷物が足に当たる。
カラン‥
「カラン‥?」
私の言葉にしんごが唇を離す。
しんごが私の荷物を拾い上げ、中を見る。
「ゆりー何これ!ビールの空き缶!」
「やだちょっと見ないで!」
「ねぇ、なんで空き缶持ち歩いてんの(笑)おかしいでしょ(笑)」
「違うの!それはさっき友達と飲んでて捨てる場所がなかったというか‥」
「んも~もういいよ、とりあえず中入ろ。」
そう言って私の落ちたバッグを拾い上げ、しんごは部屋に入った。
私は空き缶の入った荷物を抱きかかえながら、小さくおじゃましますと言いながらしんごの後に続いた。
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14/09/20 15:46:22