官能小説得意な方!

  • 下話
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    • ゆり
      14/09/20 16:55:06

    そんな私の姿を見て笑いながら、しんごは冷蔵庫からビールを二つ取り出し、テーブルに置いた。


    「座って。飲もうよ、乾杯しよ!」


    しんごがビールを持ちながら言う。
    私も慌ててビールを持った。


    「乾杯!」


    「んまい!ビール最高!!」


    ビール大好きなしんごは幸せそう。


    「しんご、本当ビール飲んでるとき幸せそうだね(笑)」


    「ん?ライブのときと違う?」


    「違う違う(笑)気が抜けきってるもん(笑)それにしても、今日のライブ!本当に最高だったよ!」


    登場の仕方がかっこよかったとか、あそこの振り付けが良かったとか、衣装、セットリスト、MC、コント‥


    ライブの熱がまだまだ収まっていない私は興奮気味に語った。


    そんな私を見ながらしんごが口の両端を上げる。


    「あっごめん、私一人でしゃべり過ぎだよね‥」


    「ううん。うれしいよ。俺らのライブはたくさんの人が来てくれるし、たくさんのファンの人が応援してくれている。でも、正直たまに不安になることがあるんだよね。」


    少し遠くを見ながらしんごが話す。


    「俺らにとって最高で大満足のライブでも、見てくれてる人にはどうかわからない。前回よりもいいものをという気持ちで常に走ってるけど、受け取る側は違うかもしれない。そんなこと考えてたらきりがないんだけどね。」


    しんごはまた冷蔵庫に手を伸ばし、ビールを開ける。


    「だから、ゆりが話してくれるみたいに、そういう素直な感想を聞けるのは貴重なんだ。それに、ゆりの顔‥」


    「えっ?私の顔?」


    「スッゴい幸せそうな顔して話してくれてる。そんな顔見るとこっちが幸せだよ。少しでも多くの人たちが俺らを見てこんな顔になってくれたらなと思う。それが俺らの仕事であり喜びなんだよね。」


    しんごが嬉しそうに言う。

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