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子供が大学に行ってない、でも辞めないと
F02B
10/08/27 11:18:25
翔君と彼女 床にピアスケースと散らばったピアス、ちぎれたネックレスが転がる。 私への怒りを自分のネックレスに向けた翔。 私があの言葉を言わなければ 私が大人になれればよかったのに。 このまま 明日なんか来なければいいのに。 仕事から帰ると玄関の前に人影が見えた。 私は視線を逸らして玄関の鍵を開けて部屋へ入る。 その人影も黙って私の後について部屋へ入ってきた。 『ちゃんと話しよう』 低く小さな声で翔は言う。 何日か前に私は翔に別れたいとメールで伝えた。翔からは何度も電話やメールがあったけれど、私は何もしなかった。 怖くて出来なかったの。 翔が嫌いになったんじゃない。 好きなのに 大好きなのに 嫉妬や我が儘で苦しくなる自分から逃げたかった。この状態から逃げたかっただけ。 人は自分が一番可愛いと誰かが言っていたけれど、その言葉は今の私だ。 『あれ何?』 私は翔を見ないように洗面台でピアスを外す。 今翔を見たら、また苦しい日々に戻ってしまう怖さがあった。 『なぁ、何であんな事言うの?』 鏡越しに翔が視界に入る。 壁に寄りかかり腕を組み、真っ直ぐ私を見ているのが分かる。 気持ちが揺れる。 『こっち見ろって』 翔が私の右手をグッと強く引っ張る。 その拍子に持っていたピアスケースが派手な音を立てて落ち、中に入っていたピアスが床に散らばる。 その音に 耐えきれなくなる。 「翔…ごめん」 逃げたい。 ただそれだけ。 続く?
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N08A3
10/08/27 11:53:53
>>3609 苦しいよ~胸が苦しい・・・翔チャン(´;ω;`) ハルさん是非続きをお願いします!でも泣いちゃう予感・・・
10/08/27 11:58:37
>>3609 『ごめんって…ちゃんと話せって』 私の手首を握る翔の手が痛い。 「だって…」 私は自分を守るために、逃げる為の理由を言葉にした。 言葉が溢れると言うのはこういう事なの? こんなグレーな悲しい言葉が溢れるなんて。 「翔と居ると…辛いの」 『それはお前も分かってた事だろ?』 分かってるよ。 分かってたよ。 『お前の言う普通の付き合いって何だよ?俺がお前を好きだって事だけじゃダメなのかよ』 好きと言う言葉が今はこんなにも聞きたくない言葉になるなんて。 私はどれだけ我が儘で 嫌な女なんだろう。 「ごめん…」 翔は黙って私の手を離した。 絶対に離して欲しくなかった翔の手を離したのは…私。 『ふざけんなよ』 低い翔の声が俯く私に降りかかる。 『いつもいつも…俺の気持ちは!俺はどうすればいいんだよっ!』 プチンと音がして、私の足元に切れたネックレスが飛んできた。 翔のネックレス。 私があげたネックレス。 乱暴に閉まるドアの音と壁を蹴る音を聞きながら 私は床に散らばるピアスとネックレスを見つめる。 いつか涙は止まるのかな?明日?明後日? この時間は永遠に続くの? このまま明日なんか来なければいいのに。 翔がいない明日なんて 来なければいいのに。 彼女目線おわり。 翔君目線も書く…予定です。いいですか?
10/08/27 13:12:26
翔君と彼女。翔君目線。 >>3609 >>3611 誰もいない、真っ暗な部屋に帰る。 この部屋は 今の俺。 「くそっ!」 テーブルの上に重なる雑誌を手に取り、床に投げつける。 雑誌はバサッと音を立て床に広がった。 あいつの部屋に散らばったピアスと、俺がちぎったネックレスが目の奥に焼き付いている。 「何でだよ…」 あいつから別れたいと言われた。 俺はあいつの為なら あいつが喜ぶなら どんな我が儘にも答えてやりたかった。 人を好きになる事に理由はないと誰かが言っていたけれど、その意味が分かりかけていたのに。 暗い部屋は物音1つせずに、俺を余計に惨めにさせる。 俺がこんな仕事をしてるから上手くいかないのか? 俺が普通の仕事だったら上手くいってたのか? 頭の中に浮かぶ言葉は自分を責める言葉ばかりだ。 あの時、怒りをネックレスに向け引きちぎり、あいつの足元に投げつけた。 切れたネックレスは 散らばるピアスに混ざり込む訳でもなく あの時 あの部屋の 俺とあいつのようだった。 続く
10/08/27 13:37:17
>>3609 >>3611 >>3615 ベッドにはあいつが気に入っていたクッションが置いてある。 あいつはいつもこのクッションを膝に乗せ、そんなあいつをおれば抱き寄せていた。 「…っ!」 壁に投げつけたクッションは、ポフンと軽い音を立てて床に落ちる。 「何なんだよ…」 俺はベッドに横たわり、窓の外を見上げる。 ブラインドを下げていない窓の向こうの夜空は、この部屋と同じぐらい暗い。 あいつはあの時、一度も俺を見なかった。 俺の視線を避けるように俯き続けていた。 何でこんな事になっちゃうんだろうな…。 顔の横に涙が流れる。 俺、泣いちゃってんのか…。ハハッ…。だっせぇな。 あいつも 1人泣いてんだろうな。 俺の気持ちはどうしたらいいんだよ…。 涙は止まる事なく静かに流れる。 この涙はいつになったら止まるの教えてくれよ。 なぁ…教えてくれよ。 あと数時間したら日が昇り、俺は仕事をする。 どんなに苦しくても どんなに辛くても 笑わなきゃならないんだ。 夜空が俺達を遠ざける。あいつと繋がっているこの夜空が、俺達を遠ざける。 苦しい。 切ない。 悲しい。 恋しい。 なぁ、俺はどうしたらいいんだよ? 頼むよ、教えてくれよ。 明日なんか来なければいい。 あいつのいない明日なんか来なければいいんだ。 おわり
10/08/29 12:24:57
>>3609>>3611>>3615 >>3617 翔君と彼女のその後 彼女目線です。 交差点の側にあるショップに大きなポスターが貼ってある。 信号待ちの為に足を止めポスターの中で微笑む翔を見る。 優しく微笑む翔を見て心の中で話し掛ける。 翔。 会わなくなってどのぐらい経ったのかな? あの時、逃げられれば楽になれると思ったけれど、苦しさは変わらなかったよ。 明日なんて来なければいいと願ったけれど 次の日も次の日も 私の意思とは関係なく時間が過ぎていくの。 心に残った黒い塊は今も小さく残るけれど、大分自然に笑えるようになったんだよ。 でもね。 今でも翔が使っていた白いマグカップにコーヒーを入れて いるはずもないリビングに 「翔」 と呼びかけちゃうんだ。 翔。 今なにしてるの? きっと私の事なんて忘れちゃったんだろうな。 翔と私の時間は 思い出として残るだけ。その思い出も、いつか色あせちゃうんだろうな。 そうでしょう? 翔。 信号で止まっていた人の流れが動き出す。 私も流れに乗って歩き出す。 信号待ちをしている車の中に翔がいる事も気付かずに。 彼女目線終わり
10/08/29 12:44:10
>>3609>>3611>>3615 >>3617>>3688 翔君目線 車の速度が落ちてくる。 少し開いた窓から俺達のポスターが見える。 なぁ。 今お前はどうしてる? こんな風に街中に貼ってある俺を見たりしてるのかな? 会わなくなってどのぐらいの時間が過ぎたんだろうな。 毎日が忙しくて だんだんお前の事を考える時間が少なくなったけど 今でもまだ、心に開いた暗い穴に苦しくなるよ。 夜1人になると 夜の暗闇に混じり 心の穴を消したいと願うんだ。 あの時 お前が俺を見てくれてたなら 今の2人は違ったかもしれないな。 思い出はいつか色あせるんだ。 古い写真の縁が茶色く染まるように。 車が信号で止まる。 横断歩道に人の波が流れ始める。 俺は帽子を深くかぶりシートに深く座り目を閉じる。 イヤホンから聞こえる音で、お前への気持ちを消すんだ。 お前が 俺の乗る車の前を通り過ぎるのも気付かずに。 2人の止まった歯車が動き始める。 小さな音を立てながら動き始める。 翔君目線おわり
10/09/01 11:27:41
>>3609>>3611>>3615 >>3617>>3688>>3689 彼女目線 長い螺旋階段を下りる。 夜遅くなると人が少なくなるこの場所は、シンと静まり響くのは私の足音だけ。 下からライトアップされた窓の向こうに視線を向ける。 夜なのに明るい空と 明るく振る舞う偽りの私が リンクする。 いつだったか、2人で来た事があったな。 あの時はこの明るい夜空も2人の未来を照らしてるかのように思って嬉しくなったの。 今でも どれだけ時間が経っても1人の夜は寂しい。 視線を前に戻す。 この階段は私の心のように深くまで私を導く。 一段一段 その先に 翔がいる事も知らずに。 私は息を飲む。 苦しくて逃げ出した空間。 階段の先に私を見上げる視線。 翔 世の中の時間が止まったかのような感覚と、跳ねるような私の鼓動。 「何…で…?」 『どうして…』 2人の声が響く。 あれだけ会いたいと願った夜をいくつも過ごし 聞きたいと願った声が私の心の中をかき乱す。 でも もう遅いよね…翔。 壁に寄りかかり私を見る翔の前を通り過ぎる。 すれ違う私達の時間は元には戻れない。 足を進める度に早くなる私の鼓動。 カクンと足の力が抜け、私はその場にしゃがみこむ。 我慢していた涙がこぼれ始める。 あの時あれだけ泣いたのに、私はまだ涙を流すの? 私はどこまで自分勝手なの? 昔、誰かが言っていた。 もし、魔法が使えるなら何をしたいですか? 魔法が使えるなら 今この時間を消したい。 私は口を抑え、止まらない涙を流す。 もし、魔法が使えるなら 翔を想って泣く私を消したい。 彼女目線終わり
10/09/01 13:00:54
>>3609>>3611>>3615 >>3617>>3688>>3689 >>3756 翔君目線 長い螺旋階段と硝子の壁は夜の空間にポッカリと浮かび上がる。 人のいないこの場所で壁に寄りかかりながら夜空を見上げる。 魔法が使えるなら何をしたい? 誰かがこんな質問をしてたっけ…。 その時俺は何て答えたんだろう。 カツンカツンと小さな足音が上から聞こえてくる。 今ならこう答えるよ。 今この瞬間が永遠に続くようにって。 あの質問をしたのは お前だったな。 ここで会うなんて思ってなかった。 それはお前も同じだろ? 『どうして…』 「何…で…?」 久々に聞いたお前の声はとても小さく震えていて、今にも泣きそうな声をしていた。 あの時と同じだ。 下から当たる間接照明の淡い光の中にいるお前の目に、涙が溜まるのが分かる。 こんな時に気の利いた事も言えない俺は、お前を見る事しか出来ない。 言いたい事や聞きたい事が体から溢れるのに 言葉にならないんだ。 お前が俺の前を通り過ぎた時、ポケットで手を握りしめた。 この手を少し出せば、お前に触れられるのに 意識的に空けられた2人の距離に動けなかったんだ。 お前の足音が早くなり、段々と小さくなる。 その音を聞きながら自分に聞くんだ。 お前はどうしたい? 俺はどうしたい? こんなに近くにいたのに あんなに側にいたのに また俺たちは離れるのか? ここを動かなければ 二度と会えない気がしたんだ。 俺の足は 階段を下る。 お前の足音を追って。 翔君目線終わり
10/09/01 20:20:55
>>3609>>3611>>3615 >>3617>>3688>>3689 >>3756>>3759 翔君目線 階段でしゃがみ込むお前を見つける。 「そんな所に座ってると汚れるぞ」 手の甲を口に当てて涙を流すお前はあの時のままだ。 隣に座りお前の頭に手を伸ばす。 あの時離さなければ あの時しっかり掴んでおけば 2人はこんなに辛い時間を過ごさなくてもよかったんだ。 頭を引き寄せる。 言葉はいらない。 本当に大切な事は 言葉になんてならないんだ。 ニ『切ね~!』 翔『なんでお前が俺の本読んでんだよ!自分の本読めよ』 台本をテーブルに開いてたらニノが読んでいた。 ニ『しかしさ…これ、どうなのよ?』 ニノが台本をトントンとつつきながら言う。 ニ『役名が翔で、仕事もこれでしょ?翔ちゃんの為にあるような役じゃん』 そこは俺も疑問だ。 ニ『役だからあれだけどさ、これが実際だったらどうよ、翔さん』 これが本当だったら、辛すぎて俺は耐えらんねぇな。 好きな人と離れて、結局は元に戻るけど その苦しい時間を1人過ごすなんて耐えられないな。 俺、何気に寂しがり屋だし。 楽屋にはニノの声が響く。 『切ね~!!』 終わり。 こんな終わりじゃダメでしょうか?
10/10/11 00:51:27
こんばんは。 過去まとめです。 過去まとめ>>3317 お好きなメンバー>>3438 嵐全員参加>>3877>>4072 ニノ>>4224 相葉君>>4302 松潤Ⅰ>>3410 松潤Ⅱ>>3791>>3795 >>3802>>3991>>4105 >>4122>>4135>>4148 >>4155>>4156>>4193 翔君Ⅰ>>3511>>3512 翔君Ⅱ>>3609>>3611 >>3615>>3617>>3688 >>3689>>3756>>3759 >>3764 翔君Ⅲ>>4206>>4282 >>4317
1件~10件 (全10件)
子育てや家事、旦那に関する悩み相談、TV、芸能人に関する雑談など何でもOK!
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26/05/01 22:02:07
ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。
上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。
No.3609 ハル
F02B
10/08/27 11:18:25
翔君と彼女
床にピアスケースと散らばったピアス、ちぎれたネックレスが転がる。
私への怒りを自分のネックレスに向けた翔。
私があの言葉を言わなければ
私が大人になれればよかったのに。
このまま
明日なんか来なければいいのに。
仕事から帰ると玄関の前に人影が見えた。
私は視線を逸らして玄関の鍵を開けて部屋へ入る。
その人影も黙って私の後について部屋へ入ってきた。
『ちゃんと話しよう』
低く小さな声で翔は言う。
何日か前に私は翔に別れたいとメールで伝えた。翔からは何度も電話やメールがあったけれど、私は何もしなかった。
怖くて出来なかったの。
翔が嫌いになったんじゃない。
好きなのに
大好きなのに
嫉妬や我が儘で苦しくなる自分から逃げたかった。この状態から逃げたかっただけ。
人は自分が一番可愛いと誰かが言っていたけれど、その言葉は今の私だ。
『あれ何?』
私は翔を見ないように洗面台でピアスを外す。
今翔を見たら、また苦しい日々に戻ってしまう怖さがあった。
『なぁ、何であんな事言うの?』
鏡越しに翔が視界に入る。
壁に寄りかかり腕を組み、真っ直ぐ私を見ているのが分かる。
気持ちが揺れる。
『こっち見ろって』
翔が私の右手をグッと強く引っ張る。
その拍子に持っていたピアスケースが派手な音を立てて落ち、中に入っていたピアスが床に散らばる。
その音に
耐えきれなくなる。
「翔…ごめん」
逃げたい。
ただそれだけ。
続く?
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No.3610 レイ
N08A3
10/08/27 11:53:53
>>3609
苦しいよ~胸が苦しい・・・翔チャン(´;ω;`)
ハルさん是非続きをお願いします!でも泣いちゃう予感・・・
No.3611 ハル
F02B
10/08/27 11:58:37
>>3609
『ごめんって…ちゃんと話せって』
私の手首を握る翔の手が痛い。
「だって…」
私は自分を守るために、逃げる為の理由を言葉にした。
言葉が溢れると言うのはこういう事なの?
こんなグレーな悲しい言葉が溢れるなんて。
「翔と居ると…辛いの」
『それはお前も分かってた事だろ?』
分かってるよ。
分かってたよ。
『お前の言う普通の付き合いって何だよ?俺がお前を好きだって事だけじゃダメなのかよ』
好きと言う言葉が今はこんなにも聞きたくない言葉になるなんて。
私はどれだけ我が儘で
嫌な女なんだろう。
「ごめん…」
翔は黙って私の手を離した。
絶対に離して欲しくなかった翔の手を離したのは…私。
『ふざけんなよ』
低い翔の声が俯く私に降りかかる。
『いつもいつも…俺の気持ちは!俺はどうすればいいんだよっ!』
プチンと音がして、私の足元に切れたネックレスが飛んできた。
翔のネックレス。
私があげたネックレス。
乱暴に閉まるドアの音と壁を蹴る音を聞きながら
私は床に散らばるピアスとネックレスを見つめる。
いつか涙は止まるのかな?明日?明後日?
この時間は永遠に続くの?
このまま明日なんか来なければいいのに。
翔がいない明日なんて
来なければいいのに。
彼女目線おわり。
翔君目線も書く…予定です。いいですか?
No.3615 ハル
F02B
10/08/27 13:12:26
翔君と彼女。翔君目線。
>>3609
>>3611
誰もいない、真っ暗な部屋に帰る。
この部屋は
今の俺。
「くそっ!」
テーブルの上に重なる雑誌を手に取り、床に投げつける。
雑誌はバサッと音を立て床に広がった。
あいつの部屋に散らばったピアスと、俺がちぎったネックレスが目の奥に焼き付いている。
「何でだよ…」
あいつから別れたいと言われた。
俺はあいつの為なら
あいつが喜ぶなら
どんな我が儘にも答えてやりたかった。
人を好きになる事に理由はないと誰かが言っていたけれど、その意味が分かりかけていたのに。
暗い部屋は物音1つせずに、俺を余計に惨めにさせる。
俺がこんな仕事をしてるから上手くいかないのか?
俺が普通の仕事だったら上手くいってたのか?
頭の中に浮かぶ言葉は自分を責める言葉ばかりだ。
あの時、怒りをネックレスに向け引きちぎり、あいつの足元に投げつけた。
切れたネックレスは
散らばるピアスに混ざり込む訳でもなく
あの時
あの部屋の
俺とあいつのようだった。
続く
No.3617 ハル
F02B
10/08/27 13:37:17
>>3609
>>3611
>>3615
ベッドにはあいつが気に入っていたクッションが置いてある。
あいつはいつもこのクッションを膝に乗せ、そんなあいつをおれば抱き寄せていた。
「…っ!」
壁に投げつけたクッションは、ポフンと軽い音を立てて床に落ちる。
「何なんだよ…」
俺はベッドに横たわり、窓の外を見上げる。
ブラインドを下げていない窓の向こうの夜空は、この部屋と同じぐらい暗い。
あいつはあの時、一度も俺を見なかった。
俺の視線を避けるように俯き続けていた。
何でこんな事になっちゃうんだろうな…。
顔の横に涙が流れる。
俺、泣いちゃってんのか…。ハハッ…。だっせぇな。
あいつも
1人泣いてんだろうな。
俺の気持ちはどうしたらいいんだよ…。
涙は止まる事なく静かに流れる。
この涙はいつになったら止まるの教えてくれよ。
なぁ…教えてくれよ。
あと数時間したら日が昇り、俺は仕事をする。
どんなに苦しくても
どんなに辛くても
笑わなきゃならないんだ。
夜空が俺達を遠ざける。あいつと繋がっているこの夜空が、俺達を遠ざける。
苦しい。
切ない。
悲しい。
恋しい。
なぁ、俺はどうしたらいいんだよ?
頼むよ、教えてくれよ。
明日なんか来なければいい。
あいつのいない明日なんか来なければいいんだ。
おわり
No.3688 ハル
F02B
10/08/29 12:24:57
>>3609>>3611>>3615
>>3617
翔君と彼女のその後
彼女目線です。
交差点の側にあるショップに大きなポスターが貼ってある。
信号待ちの為に足を止めポスターの中で微笑む翔を見る。
優しく微笑む翔を見て心の中で話し掛ける。
翔。
会わなくなってどのぐらい経ったのかな?
あの時、逃げられれば楽になれると思ったけれど、苦しさは変わらなかったよ。
明日なんて来なければいいと願ったけれど
次の日も次の日も
私の意思とは関係なく時間が過ぎていくの。
心に残った黒い塊は今も小さく残るけれど、大分自然に笑えるようになったんだよ。
でもね。
今でも翔が使っていた白いマグカップにコーヒーを入れて
いるはずもないリビングに
「翔」
と呼びかけちゃうんだ。
翔。
今なにしてるの?
きっと私の事なんて忘れちゃったんだろうな。
翔と私の時間は
思い出として残るだけ。その思い出も、いつか色あせちゃうんだろうな。
そうでしょう?
翔。
信号で止まっていた人の流れが動き出す。
私も流れに乗って歩き出す。
信号待ちをしている車の中に翔がいる事も気付かずに。
彼女目線終わり
No.3689 ハル
F02B
10/08/29 12:44:10
>>3609>>3611>>3615
>>3617>>3688
翔君目線
車の速度が落ちてくる。
少し開いた窓から俺達のポスターが見える。
なぁ。
今お前はどうしてる?
こんな風に街中に貼ってある俺を見たりしてるのかな?
会わなくなってどのぐらいの時間が過ぎたんだろうな。
毎日が忙しくて
だんだんお前の事を考える時間が少なくなったけど
今でもまだ、心に開いた暗い穴に苦しくなるよ。
夜1人になると
夜の暗闇に混じり
心の穴を消したいと願うんだ。
あの時
お前が俺を見てくれてたなら
今の2人は違ったかもしれないな。
思い出はいつか色あせるんだ。
古い写真の縁が茶色く染まるように。
車が信号で止まる。
横断歩道に人の波が流れ始める。
俺は帽子を深くかぶりシートに深く座り目を閉じる。
イヤホンから聞こえる音で、お前への気持ちを消すんだ。
お前が
俺の乗る車の前を通り過ぎるのも気付かずに。
2人の止まった歯車が動き始める。
小さな音を立てながら動き始める。
翔君目線おわり
No.3756 ハル
F02B
10/09/01 11:27:41
>>3609>>3611>>3615
>>3617>>3688>>3689
彼女目線
長い螺旋階段を下りる。
夜遅くなると人が少なくなるこの場所は、シンと静まり響くのは私の足音だけ。
下からライトアップされた窓の向こうに視線を向ける。
夜なのに明るい空と
明るく振る舞う偽りの私が
リンクする。
いつだったか、2人で来た事があったな。
あの時はこの明るい夜空も2人の未来を照らしてるかのように思って嬉しくなったの。
今でも
どれだけ時間が経っても1人の夜は寂しい。
視線を前に戻す。
この階段は私の心のように深くまで私を導く。
一段一段
その先に
翔がいる事も知らずに。
私は息を飲む。
苦しくて逃げ出した空間。
階段の先に私を見上げる視線。
翔
世の中の時間が止まったかのような感覚と、跳ねるような私の鼓動。
「何…で…?」
『どうして…』
2人の声が響く。
あれだけ会いたいと願った夜をいくつも過ごし
聞きたいと願った声が私の心の中をかき乱す。
でも
もう遅いよね…翔。
壁に寄りかかり私を見る翔の前を通り過ぎる。
すれ違う私達の時間は元には戻れない。
足を進める度に早くなる私の鼓動。
カクンと足の力が抜け、私はその場にしゃがみこむ。
我慢していた涙がこぼれ始める。
あの時あれだけ泣いたのに、私はまだ涙を流すの?
私はどこまで自分勝手なの?
昔、誰かが言っていた。
もし、魔法が使えるなら何をしたいですか?
魔法が使えるなら
今この時間を消したい。
私は口を抑え、止まらない涙を流す。
もし、魔法が使えるなら
翔を想って泣く私を消したい。
彼女目線終わり
No.3759 ハル
F02B
10/09/01 13:00:54
>>3609>>3611>>3615
>>3617>>3688>>3689
>>3756
翔君目線
長い螺旋階段と硝子の壁は夜の空間にポッカリと浮かび上がる。
人のいないこの場所で壁に寄りかかりながら夜空を見上げる。
魔法が使えるなら何をしたい?
誰かがこんな質問をしてたっけ…。
その時俺は何て答えたんだろう。
カツンカツンと小さな足音が上から聞こえてくる。
今ならこう答えるよ。
今この瞬間が永遠に続くようにって。
あの質問をしたのは
お前だったな。
ここで会うなんて思ってなかった。
それはお前も同じだろ?
『どうして…』
「何…で…?」
久々に聞いたお前の声はとても小さく震えていて、今にも泣きそうな声をしていた。
あの時と同じだ。
下から当たる間接照明の淡い光の中にいるお前の目に、涙が溜まるのが分かる。
こんな時に気の利いた事も言えない俺は、お前を見る事しか出来ない。
言いたい事や聞きたい事が体から溢れるのに
言葉にならないんだ。
お前が俺の前を通り過ぎた時、ポケットで手を握りしめた。
この手を少し出せば、お前に触れられるのに
意識的に空けられた2人の距離に動けなかったんだ。
お前の足音が早くなり、段々と小さくなる。
その音を聞きながら自分に聞くんだ。
お前はどうしたい?
俺はどうしたい?
こんなに近くにいたのに
あんなに側にいたのに
また俺たちは離れるのか?
ここを動かなければ
二度と会えない気がしたんだ。
俺の足は
階段を下る。
お前の足音を追って。
翔君目線終わり
No.3764 ハル
F02B
10/09/01 20:20:55
>>3609>>3611>>3615
>>3617>>3688>>3689
>>3756>>3759
翔君目線
階段でしゃがみ込むお前を見つける。
「そんな所に座ってると汚れるぞ」
手の甲を口に当てて涙を流すお前はあの時のままだ。
隣に座りお前の頭に手を伸ばす。
あの時離さなければ
あの時しっかり掴んでおけば
2人はこんなに辛い時間を過ごさなくてもよかったんだ。
頭を引き寄せる。
言葉はいらない。
本当に大切な事は
言葉になんてならないんだ。
ニ『切ね~!』
翔『なんでお前が俺の本読んでんだよ!自分の本読めよ』
台本をテーブルに開いてたらニノが読んでいた。
ニ『しかしさ…これ、どうなのよ?』
ニノが台本をトントンとつつきながら言う。
ニ『役名が翔で、仕事もこれでしょ?翔ちゃんの為にあるような役じゃん』
そこは俺も疑問だ。
ニ『役だからあれだけどさ、これが実際だったらどうよ、翔さん』
これが本当だったら、辛すぎて俺は耐えらんねぇな。
好きな人と離れて、結局は元に戻るけど
その苦しい時間を1人過ごすなんて耐えられないな。
俺、何気に寂しがり屋だし。
楽屋にはニノの声が響く。
『切ね~!!』
終わり。
こんな終わりじゃダメでしょうか?
No.4327 ハル
10/10/11 00:51:27
こんばんは。
過去まとめです。
過去まとめ>>3317
お好きなメンバー>>3438
嵐全員参加>>3877>>4072
ニノ>>4224
相葉君>>4302
松潤Ⅰ>>3410
松潤Ⅱ>>3791>>3795
>>3802>>3991>>4105
>>4122>>4135>>4148
>>4155>>4156>>4193
翔君Ⅰ>>3511>>3512
翔君Ⅱ>>3609>>3611
>>3615>>3617>>3688
>>3689>>3756>>3759
>>3764
翔君Ⅲ>>4206>>4282
>>4317