官能小説得意な方! へのコメント(No.643

  • No.643 慎吾ママ

    14/01/01 03:27:29

    ---another side episode---


    パァーーーーーッ


    明け方の街に車のクラクションの音が響く。信号待ちのポルシェの中で、俺はハンドルを拳で思わず叩きつけた。



    たった今、彼女との逢瀬を終え別れたとこだ。彼女はどうやって帰るんだろう。あそこから家は近いのだろうか。そうでなければタクシーは拾えただろうか。別れ際の彼女の表情、電話の声、頭から離れなかった。自分でも訳のわからない感情が沸き上がり、思わず叩いてしまったハンドルに額をあてる。


    信号が青に変わる。俺も気持ちを切り替えなければ。

    何かを振り払うかのように首をブンブンと振り、車を走らせた。


    自宅に戻り、ポルシェを置いたらマネージャーの迎えを待って仕事の時間になる。

    迎えを待つ間に服を着替える。新しく着た服は自分の家の匂いがする。ふと、さっきまで着てい服に顔をあてる。


    彼女の匂いがする。さっきまでの甘ったるい時間が胸をいっぱいにする。


    ……………駄目だ。切り替えろ。切り替えろ。


    ピンポーン…


    担当マネージャーが迎えに来た。


    俺の名前はしんご。自分で言うのも何だが、国内では知らない人はほとんどいないと言われるアイドルグループのメンバーだ。


    インターホンの音と共に、かとりしんごの時間が始まる。彼女の事を想う暇は無くなる。

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