官能小説得意な方! へのコメント(No.1039

  • No.1039 慎吾ママ

    14/01/18 22:58:21



    よくよく考えてみたら、私がしんごを想う場面はほとんど肌を合わせている時だ。テレビでしんごを観ていてもその時のことばかり思い出す。


    体だけの関係…体目当て…肌が合ったから…相性がいいから………浮気をする男がよく使いそうなセリフ。


    いや、私は違う。あんなに切ない想いをして、あんなに焦がれていて、だから………………………でもそれは…もともとファンだったから?


    私が本当に想うのは


    彼?


    彼とのあの時間?




    「ゆりっ、ゆーりっ。ねえ、飛んでるよー!」


    私の頭の中は訳のわからない事がぐるぐると駆け回っていた。知らない間に机に肘をついて眉間に皺を寄せていた私の顔の前で、マキがバイバイのように手を横に振る。


    「あ?ごめん、なんだっけ?

    …………お肉、美味しそうだね。取りに行こうと………」


    やれやれ、と息を吐くマキを席に残して料理を取りに行く。


    まだ頭の中は靄がかかったようにぼんやりとした、よくわからない感情が渦巻いている。考えれば考えるほどその靄はどんどん濃くなってきて、私は前が見えなくなり迷子になりそうだった。


    家族を裏切ってまで私が欲したのは何なんだろう。


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