官能小説得意な方! へのコメント(No.1033

  • No.1033 慎吾ママ

    14/01/18 22:55:20



    寝室では既に旦那がパンツ一丁で私の方のベッドに入っていた。


    バタン…


    扉を閉め、私も部屋着を脱いでベッドに入る。長い夫婦生活、お互い脱がし脱がされることも無かった。


    横になると同時に旦那が覆い被さり、キスをしてきた。


    こんなだったっけ?


    久しぶりに交わす旦那とのキスは、まるで初めての相手とするような違和感。思わず唇が固くなる。


    唇の感触…もう少し大きくて、厚みがあって、熱くなかったっけ…


    鼻をつく匂いも違う。その違和感を拭い去るように旦那の背中に手を回し、ぎゅっと抱き締める。厚みが違う。肌の感触が違う。自分の体に触れる、お腹の弾力が違う。

    その違和感は私の心をどんどん蝕み、耐えられなくなりそうになったのを目をぎゅっと閉じてこらえた。


    旦那がキスをしながらショーツに手を入れる。


    ………濡れてない


    意識を何とか下に持って行くが、どうしても濡れない。旦那が指を差し込んで何度も動かすが、ざらりとした指の感触が痛いだけだった。


    原因はわかっている。私が悪いんだ。


    旦那は別に下手なわけではなく、淡白ではあるが至って普通だと思う。子供を産むまでは問題なくこなしていた。


    だから問題なのは私。頭ではいけないことだと理解出来ていても、躰が、心がついていかない。


    でも……駄目だ。


    不倫という罪を犯してしまった自分が、旦那と子供の為に出来ることは何事もなく接することだと思う。絶対に悟られないように、絶対にバレないように。知らない方が幸せとはよく言ったもので、今の生活を守るために私は全力で嘘をつかなければならない。


    集中…
    旦那を愛している
    旦那を愛している
    旦那を愛している………


    少しだけ…やっと少しだけ旦那の指の滑りが良くなってきた。



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