嵐(妄想・小説) へのコメント(No.534

  • No.534 切ない系

    SN3J

    10/07/02 13:47:27

    数年振りに、街で彼女と再開した。
    俺が知ってる彼女とは、雰囲気がだいぶ違っていて…

    「なんかあったの?」
    「ちょっと、ね。」と作り笑いをした。
    彼女は、酷く傷心しきっていた。

    俺の、片想いの人。
    忘れられない人。

    そんな彼女の背中を見たら「守らなきゃ」と強く思った。
    去って行こうとする彼女の背に「ちょっと待って!今…時間、ある?」問いかけた。
    彼女は一瞬立ち止まると、小さく頷いた。


    何か思い悩む彼女と二人きりになりたくて、部屋に誘った。
    ちょっと距離を置いて座る彼女に「大丈夫。何もしないよ。」と声をかけると、一瞬、顔をあげた。

    コーヒーを入れて戻ってくると、彼女は俯いたまま肩を震わせていて、心臓がチクッと痛んだ。

    「どうした?全部吐き出しちゃいなよ。俺で良ければ聞いてやるからさ。」
    声を殺して泣く彼女を見ていると胸が苦しくなった。

    「聞いてくれる?あのね…彼が…。」ゆっくりと小さな声で話し出す彼女の声に意識を集中した。

    彼女は、彼氏にフラれたと、自分を責めるように言った。
    彼女の言葉から、彼氏に酷い事を言われたんだ…と汲み取った。
    彼氏は、俺の顔馴染みで…知ってる奴で、頭の中でアイツの顔がチラついた。


    大丈夫。俺がいるから…心の中で呟きながら、彼女の手を握ると「あなたは優しいね…。」と切ない笑顔で俺を見るとギュッと手を握り返した。

    今まで閉じ込めてきた気持ちが、暴走しそうなくらい鼓動が早まった。

    「なぁ……俺の事、好きになっちゃえよ。」

    「えっ?」と涙で濡れた顔を俺に向けて、目をパチパチとしている。
    「大丈夫だよ。」そっと、頬に触れて指で丁寧に涙を拭った。

    絶対離さない…あんな奴に渡さない。

    「ねぇ、俺の目、見てよ。」
    泣き顔を俺に向けてジッと見られたら、何かが弾けた気がした。

    俺だけを見ろ。離さない。

    「俺は、お前を泣かせるような事、しないから。辛かったな…。」
    彼女の嗚咽が胸に刺さった。


    「落ち着いた?」
    彼女は俺の胸で泣いた。「大丈夫。」と背中を擦るしか出来ない自分が情けなかった。


    お前は俺だけのもんだ。誰にも渡さない。

    心で強く誓った。

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