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お正月用品、何買いましたか?
古トピの為、これ以上コメントできません
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N701i
06/10/25 11:10:07
「待って!」 彼女が慌てて僕を追い掛けて来る。 「お願い。やめて!」 彼女が僕にしがみつく。 「なんで…?」 「そんなことしたらあなたまでどうなるか分からない。いいの。私は大丈夫だから。」 彼女は必死で僕を止めた。 僕は彼女の痛々しい顔を両手で包み込んだ。 「よくなんかないよ。きみは旦那のおもちゃじゃないんだ。気分ひとつでなんで…ここまで…」 僕はうかつにも泣きそうになった。 「…ありがとう。優しいね。」 彼女はそんな僕にそっともたれかかってきた。 少し肩が震えていた。 数分後、 「よし、充電完了!」 彼女はそう言って顔をあげた。 「もう。大丈夫。ありがとう。元気になった。」 彼女はいつもの笑顔だった。 「帰ります。お邪魔しました。」 そう言って彼女は僕におじぎをし、部屋を出て行こうとした。
返信
N901iC
06/10/25 07:32:52
かっちょえぇ~(〃ω〃)
06/10/25 07:22:43
僕は、彼女を病院に連れて行き、それからひとまず僕の部屋に連れて来た。 会社はそのまま早退した。 窓から差し込む夕日で赤く染まった部屋は異常なほど静かだった。 「教えてもらえますか?なにがあったのか。」 僕は彼女をソファーに座らせ、彼女の顔を覗き込んだ。 彼女は黙っていた。 「旦那なの?」 僕が言うと、彼女の目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。 僕は 後悔した。 なんで、もっと早く気付かなかったんだろう。 彼女は毎日毎日アザができるほど殴られて、それでも笑って旦那をかばっていたんだ。 にぎりしめた拳に力が入る。 「優しい人なの。ほんとは。」 アイスコーヒーの入ったコップをゆっくりとかきまぜながら、彼女は言った。 「ただ…あまり仕事がうまくいってなくて…。」 「仕事って?」 「曲を 作ってるの。」 「曲?」 「普段は会社員をしているんだけど、傍らで作曲の仕事もしているの。でも…」 彼女は一瞬うつむき、再び話し始めた。 「彼、2ヵ月くらい前から突然曲が作れなくなったみたいで。最近では会社もほとんど休みがちになって。毎日毎日ピアノの前で頭を抱えて…」 「そのイラだちを きみに…?」 彼女はうなずく。 僕は立ち上がった。 「?!」 彼女は顔を上げ僕を見た。 「話してくる。」 僕は、玄関に向かって歩きだした。
KDDI-CA33
06/10/24 22:52:13
しらたき係長ーー!!
06/10/24 14:09:52
病院かな
N702iD
06/10/24 11:20:11
旦那に会いにいくのかな(@_@;)
06/10/24 10:05:43
次の日 彼女は いなかった。 僕がこのマンションに越して来てからこの時間のこの場所で彼女に会わないのはこれが初めてだった。 イヤな予感がした。 その日の昼休み。 僕は近くのコンビニに弁当を買いに出た。 いつもより多めの客で店はとても混雑していた。 会計を済まし、店を出ようとした時、 ドン と他の客と肩がぶつかり、手に持っていたビニール袋を落としてしまった。 「あ、すいません。」 あわてて袋を拾い、顔をあげる。 「いえ…こちらこそ。」 一瞬、目が合う。 深々と帽子をかぶり眼鏡をかけたその人は気まずそうにパッと僕から目をそらす。 「妄想さん…?」 僕は言った。 左目が赤紫色に腫れ上がり、唇が切れてすり傷になっているその顔は、瞬時にはわからなかったが間違いなく彼女だった。 僕は彼女の顔に背筋がぞっと凍り付く。 彼女はパッと走り出そうとした。 僕はとっさに彼女の腕をつかんだ。 「離して!」 彼女が僕の手を振りほどこうとしたので、僕はつかんだ手にさらに力を入れ、ぐいっと彼女を僕の方に引き寄せた。 「なにがあった?」 僕は怒りを押し殺し、静かに彼女に問い掛けた。 「なにも…なにもないわ…。ちょっとぶつけただけよ。」 彼女は僕と目を合わさず声を震わせながらそう答える。 胸が張り裂けそうだった。 さらに彼女が僕の手を振りほどこうともがく。 離すものか!絶対に。 僕は抵抗する彼女の腕をつかんだまま 「行くぞ。」 と 歩き出した。
06/10/23 22:45:38
次の日も彼女の腕にはアザがあった。 よく見ると、昨日と少し位置が違う。 「また転んだんですか?」 僕は彼女のそれを指さして言った。 「えへへ。昨日は机にぶつけた~。」 ふわぁと彼女は笑う。 「もう。笑い事じゃありませんよ。気を付けてくださいね。骨を折ったり顔に傷なんかついたら大変ですから!」 僕は少し声を荒げて言った。 「はぁい。」 彼女はにっこり笑った。 まったく… あきれながら、でもそんな彼女をいとおしいと思った。 しかし 次の日も 次の日も 彼女の体からはアザが消えなかった。 あまりひつこく聞くのも悪いかなと思い、気にはなったが、アザについては気付かないふりをした。
06/10/23 19:29:27
続き気になる~~
06/10/23 19:25:43
次の日からも僕はいつものようにエレベーターで彼女と会った。 彼女が結婚してるとわかった今はきちんとした隣人として付き合って行こう。 そう決意した。 彼女が1Fのボタンを押そうとしたときだった。 腕にちらっと青くて丸いアザのようなものが見えた。 「あれ?どうしたんですか?ここ。」 僕は聞いた。 「あ~これ?それがさぁ…」 彼女は困ったように笑った。 「実は昨日仕事場で転んじゃってね、この年でありえないって勢いの転倒の仕方でさ~(笑)骨が折れてなかっただけよかったねってみんなに笑われて。まぬけだよね~。あはは。」 と彼女は笑った。 あぁ やっぱり かわいい…。 そんなにすぐにはあきらめられないよな。 胸がズキズキと痛む。 「はぁ。」 思わずもれるため息。 「なぁに?朝からやめてよ~。ため息なんて!」 彼女が持っていたファイルで僕の頭をポンとたたく。 「すいません…。」 僕はたたかれた頭をなでながら もう1度 心の中でため息をついた。 …次の日も彼女の腕にはアザがあった。
06/10/23 19:21:27
また妄想会議が開催されてる\(^O^)/ しらたき係長さん、よろしくお願いします!!
06/10/23 19:14:46
切ない(・_・、)
06/10/23 19:13:00
「そういえば、聞いた?501号室の妄想さんのお宅…」 ん…? 彼女のことだ。 僕はさがし物をするふりをして立ち止まり聞き耳を立てた。 「あそこの旦那さん、最近仕事辞めちゃったみたいなのよね…。」 ……。 僕は茫然とした。 「あぁ。通りで最近あまり見かけないと思った。」 心に風が吹き抜けた。 旦那さん……か。 そうだよな。 そりゃそうだ。 あれだけキレイな人だもの。 彼氏でも旦那でもいるよな…。 っていうか 何をやってんだ おれは。 1番重要な部分を聞いてなかったじゃないか。 いや、ほんとは怖くて聞けなかったのかもしれない。1人で浮かれて、ばかみたいだよな。 ふっ 自分のまぬけさに思わず苦笑する。 部屋に戻り、スーツのポケットからさっき書いた自分の携番とメアドのメモを取り出しびりびりに破いて捨てた。 冷蔵庫から缶ビールを取り出し、勢い良く口に流し込んだ。 ズ… 鼻水が出てきた。 風邪を引いたかな。 僕は無造作にワイシャツの袖で鼻をこすった。
06/10/23 12:30:00
ワクワク♪♪
06/10/23 12:24:43
どんな会話?
06/10/23 11:54:35
うんうん、それで?
06/10/23 01:36:35
彼女は駅前のデパートで大手下着メーカーの販売員をしているようだった。 仕事は大変だが、やりがいはあると笑顔で話していた。 年齢は僕より2つ上だ。 なかなか上手に着こなしているカジュアルスタイル。耳の小さなピアスを揺らしながら優しくほほ笑む彼女に僕は次第にひかれていった。 朝の数秒間でも毎日会話を交わせば結構情報になるものだと変に感心しつつも、やっぱりもっとゆっくり話がしたい。 僕はいちかばちかで彼女を食事に誘うことにした。 しかし、なにぶんシャイな自分。 どうやって朝のあの時間に話を持ち出そうか。 誘ってイヤがられて今後声をかけてもらえなくなったらどうしようか。 とにかく悩んだ。 その日は会社には悪いが仕事はまったく手に付かなかった。 携帯番号とメアドを紙に書き、スーツのポケットにしのばせた。明日、朝、彼女に会ったら渡そう。そう思っていた。 しかし、 その日の夜、 僕がマンションに帰ると、入り口付近でたまに見かける奥様たちが立ち話をしていた。 僕は気にせず、通り過ぎようとしたが、ふと気になる会話が耳に入ってきた。
06/10/23 00:56:34
係長、いーね~
06/10/23 00:53:14
意外にも先に口を開いたのは彼女のほうだった。 「は、はい!」 どもった。 「毎日スーツで大変でしょう?」 彼女はいつもの笑顔を僕にむけた。 「ええ。まぁ…。」 もっとまともな返事ができないのか おれ! 「会社はこの近くなの?」 「ええ。自転車で15分くら…。」 チン… 着いた。 エレベーターを降り、入り口からはそれぞれ別々の方向になる。 「それじゃ。」 お互いほほ笑みながら 軽く会釈をした。 ミーン ミーン… 蝉の声が朝から暑さを倍増させる。 でも僕の心は爽やかだった。 今日は彼女と話せた。 自分から話し掛けようとしていただけに少し悔しくもあるが、内容はどうあれ1歩進んだと言えよう。 この日から僕たちは毎日少しずつ会話を交わすようになった。
06/10/23 00:22:12
僕は、転勤で3ヵ月ほど前にこのマンションに引っ越してきた。 当然 まだ知り合いもなく、声をかわすのはこの女性くらいのものだった。 さみしいが考え方によっては気楽な生活だった。 「おはようございます。」 今日もいつものようにエレベーターであいさつを交わす。 1Fのボタンを押そうと僕も彼女も手を伸ばす。 軽く指が触れる。 ドクン… 胸が高鳴る。 彼女は軽く頭を下げ、ゆっくりと手を引っ込めた。 朝のこの密室での数秒間。 お互いあいさつ意外に言葉を交わすこともなく、かと言ってさほど気まずい雰囲気もなく、静かで穏やかな空気が流れる。 不思議な女性だ。 まだ全然親しくもないが、イヤな感じがまったくしない。 彼女とのこの距離感とこの空気感も悪くはないなと思った。 でも僕は思いきって彼女に話し掛けてみることにした。 「今日は暑いですね。」
06/10/22 19:49:09
しらたき係長(*^∀^*)引き続きお願いしまーす!
06/10/22 19:37:56
私なら逆にこう妄想するね。 25才男性側の立場で妄想。 毎朝、出勤時にマンションのエレベーターで会うきれいな女性。 背はそれほど高くないが、色が白くてやわらかい雰囲気の笑顔がとてもかわいい人。 単純だけど、 「おはようございます。」 と声をかけられるのがうれしくて照れ臭くてあいさつをかわした日は今日も1日がんばろうって思う。 彼女は独身なんだろうか… それとも…
SH902i
06/10/22 15:01:10
のはないの?
06/10/21 07:39:11
げ~
D701i
06/10/20 05:09:41
社長~ あげっっ
D902i
06/10/19 22:34:46
あげ ときめきを
06/10/19 20:19:31
け゛&#x{11:F995};&#x{11:F99A};
06/10/19 16:24:46
みんな読破してときめいて~&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};
06/10/19 13:56:02
みんなに読んでもらいたい!!そして忘れかけていたトキメキを―☆
06/10/19 08:33:10
こんにゃく社長様お疲れさまでしたm(__)mそして夢をありがとう(^▽^) ちなみに私の想チンは玉山鉄二でした(*^^*) また機会があったらよろしくお願いしますっっ(≧ω≦)
KDDI-SN37
06/10/19 00:52:01
ちなみに 悲劇のヒロイン系キボン
06/10/19 00:51:17
終わった(T_T) 切ない系リクエスト!
06/10/19 00:30:24
次回作、期待しちゃダメですか?(*>_<*)
06/10/19 00:28:16
メチャクチャゆかったです!私は想チンは妻夫木だな。モウヤンはケミのドウチンじゃない方 想太は名前忘れたけど、僕生きにでてる飼育係の男の子。なんとか圭だっけ? 妄想万歳!!
PC
06/10/19 00:17:10
お疲れ様でした。 楽しかった~(^^♪ ちなみに皆さん想チンは誰を妄想してました?私は山口達也クンなんですけど~
06/10/19 00:12:02
あとは平社員さん・みなさんの妄想で盛り上がってください(*^_^*) 最初レスしたときはこんな続くとは考えてなかったけど、私も楽しめました! 妄想万歳!
06/10/19 00:11:40
ハッピーエンドだね☆社長、お疲れさまでしたm(_ _)m 本当に楽しかったです!
06/10/19 00:07:22
想チンの家にすぐ着いた ママチャリがとめてある。想太が持ってきてくれたんだろう 「あ~~~」 想チンを見上げる 「やっぱ無理だわ。帰したくないぃ~」とギューしてきた あの匂いにまた心臓がバクバクする 「ごめん、でも明日仕事だしな。勢いつきすぎた 笑」想チンが顔をあげて離れようとした瞬間、私はまた想チンに抱きついた。 ギュゥー…… 帰りたくないとも言えず、ただ想チンに思いきり抱きついた ずっとこうしていたい… 「ぅし!…行くか!」 想チンが顔をあげて私の手を引っ張って歩きだした。 駐輪場のママチャリを通りすぎて階段を上がる。 想チンが振り返り「明日早く起きろよ」と軽く笑う 「はいっ」 私も返事をした後、軽く笑った END
06/10/19 00:05:14
「あのさぁ」 想チンが何かをきりだした 「ん?」 「俺、想美のこと好きなんだけど」 顔をあげて想チンを見る。 いつにない真剣な顔。 ドキッとして一瞬目をそらしてしまったが、またすぐ想チンを見つめる。 「私も想チン好きだよ」 照れながらも私も精一杯想いを伝える。 「マジで?」 「うん」 「ほんとに?笑」 「(笑)うん、大好き」 「俺も」 と言いながら想チンがギューーとハグしてきた。 私も想チンに手をまわしギューと力強く抱きつく。 想チンの匂いが私の頭を真っ白にさせる 自然とキスをする。なぜか泣きそうになった。 帰り道、帰りたくない気持ちがさらに積もる。
N700i
06/10/18 23:37:11
お待ちしております☆私も紛らわしくてごめんなさい!
06/10/18 22:18:30
紛らわしくて申し訳…m(_ _;)m
KDDI-SA33
06/10/18 18:45:32
あげマスめっちゃ楽しみです(ノ∇≦*)社長さんお願いします
N902i
06/10/18 15:03:13
レスが増えてる~(^▽^)/ と思い、読んでみたらやばすぎだ… 早く気になるなるなる……
06/10/18 14:33:40
まだかぁ。早く続きを(>ω<。)
06/10/18 13:59:57
ゴリラと人間のラブストーリー以来だ(笑) ゴリラ以上にときめいてまし
06/10/18 13:34:45
○┼< バタッ 胸キュンすぎて倒れてしまった… 次がかなり気になる~!!
06/10/18 13:04:55
おもしろ~い(≧▽≦) 続き早く読みたい! しゃちょ~
P902i
06/10/18 12:24:50
おもろいわ
P701iD
06/10/18 11:42:06
これはおもしろい
KDDI-TS36
06/10/18 11:25:16
age
101件~150件 ( 全247件)
*コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています
子育てや家事、旦那に関する悩み相談、TV、芸能人に関する雑談など何でもOK!
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25/12/29 18:52:14
ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。
上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。
No.147 しらたき係長
N701i
06/10/25 11:10:07
「待って!」
彼女が慌てて僕を追い掛けて来る。
「お願い。やめて!」
彼女が僕にしがみつく。
「なんで…?」
「そんなことしたらあなたまでどうなるか分からない。いいの。私は大丈夫だから。」
彼女は必死で僕を止めた。
僕は彼女の痛々しい顔を両手で包み込んだ。
「よくなんかないよ。きみは旦那のおもちゃじゃないんだ。気分ひとつでなんで…ここまで…」
僕はうかつにも泣きそうになった。
「…ありがとう。優しいね。」
彼女はそんな僕にそっともたれかかってきた。
少し肩が震えていた。
数分後、
「よし、充電完了!」
彼女はそう言って顔をあげた。
「もう。大丈夫。ありがとう。元気になった。」
彼女はいつもの笑顔だった。
「帰ります。お邪魔しました。」
そう言って彼女は僕におじぎをし、部屋を出て行こうとした。
返信
No.146 うわ~
N901iC
06/10/25 07:32:52
かっちょえぇ~(〃ω〃)
返信
No.145 しらたき係長
N701i
06/10/25 07:22:43
僕は、彼女を病院に連れて行き、それからひとまず僕の部屋に連れて来た。
会社はそのまま早退した。
窓から差し込む夕日で赤く染まった部屋は異常なほど静かだった。
「教えてもらえますか?なにがあったのか。」
僕は彼女をソファーに座らせ、彼女の顔を覗き込んだ。
彼女は黙っていた。
「旦那なの?」
僕が言うと、彼女の目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。
僕は 後悔した。
なんで、もっと早く気付かなかったんだろう。
彼女は毎日毎日アザができるほど殴られて、それでも笑って旦那をかばっていたんだ。
にぎりしめた拳に力が入る。
「優しい人なの。ほんとは。」
アイスコーヒーの入ったコップをゆっくりとかきまぜながら、彼女は言った。
「ただ…あまり仕事がうまくいってなくて…。」
「仕事って?」
「曲を 作ってるの。」
「曲?」
「普段は会社員をしているんだけど、傍らで作曲の仕事もしているの。でも…」
彼女は一瞬うつむき、再び話し始めた。
「彼、2ヵ月くらい前から突然曲が作れなくなったみたいで。最近では会社もほとんど休みがちになって。毎日毎日ピアノの前で頭を抱えて…」
「そのイラだちを きみに…?」
彼女はうなずく。
僕は立ち上がった。
「?!」
彼女は顔を上げ僕を見た。
「話してくる。」
僕は、玄関に向かって歩きだした。
返信
No.144 アゲアゲ
KDDI-CA33
06/10/24 22:52:13
しらたき係長ーー!!
返信
No.143 何
KDDI-CA33
06/10/24 14:09:52
病院かな
返信
No.142 へ
N702iD
06/10/24 11:20:11
旦那に会いにいくのかな(@_@;)
返信
No.141 しらたき係長
N701i
06/10/24 10:05:43
次の日
彼女は
いなかった。
僕がこのマンションに越して来てからこの時間のこの場所で彼女に会わないのはこれが初めてだった。
イヤな予感がした。
その日の昼休み。
僕は近くのコンビニに弁当を買いに出た。
いつもより多めの客で店はとても混雑していた。
会計を済まし、店を出ようとした時、
ドン と他の客と肩がぶつかり、手に持っていたビニール袋を落としてしまった。
「あ、すいません。」
あわてて袋を拾い、顔をあげる。
「いえ…こちらこそ。」
一瞬、目が合う。
深々と帽子をかぶり眼鏡をかけたその人は気まずそうにパッと僕から目をそらす。
「妄想さん…?」
僕は言った。
左目が赤紫色に腫れ上がり、唇が切れてすり傷になっているその顔は、瞬時にはわからなかったが間違いなく彼女だった。
僕は彼女の顔に背筋がぞっと凍り付く。
彼女はパッと走り出そうとした。
僕はとっさに彼女の腕をつかんだ。
「離して!」
彼女が僕の手を振りほどこうとしたので、僕はつかんだ手にさらに力を入れ、ぐいっと彼女を僕の方に引き寄せた。
「なにがあった?」
僕は怒りを押し殺し、静かに彼女に問い掛けた。
「なにも…なにもないわ…。ちょっとぶつけただけよ。」
彼女は僕と目を合わさず声を震わせながらそう答える。
胸が張り裂けそうだった。
さらに彼女が僕の手を振りほどこうともがく。
離すものか!絶対に。
僕は抵抗する彼女の腕をつかんだまま
「行くぞ。」
と 歩き出した。
返信
No.140 しらたき係長
N701i
06/10/23 22:45:38
次の日も彼女の腕にはアザがあった。
よく見ると、昨日と少し位置が違う。
「また転んだんですか?」
僕は彼女のそれを指さして言った。
「えへへ。昨日は机にぶつけた~。」
ふわぁと彼女は笑う。
「もう。笑い事じゃありませんよ。気を付けてくださいね。骨を折ったり顔に傷なんかついたら大変ですから!」
僕は少し声を荒げて言った。
「はぁい。」
彼女はにっこり笑った。
まったく…
あきれながら、でもそんな彼女をいとおしいと思った。
しかし
次の日も 次の日も
彼女の体からはアザが消えなかった。
あまりひつこく聞くのも悪いかなと思い、気にはなったが、アザについては気付かないふりをした。
返信
No.139 アザか…
N901iC
06/10/23 19:29:27
続き気になる~~
返信
No.138 しらたき係長
N701i
06/10/23 19:25:43
次の日からも僕はいつものようにエレベーターで彼女と会った。
彼女が結婚してるとわかった今はきちんとした隣人として付き合って行こう。
そう決意した。
彼女が1Fのボタンを押そうとしたときだった。
腕にちらっと青くて丸いアザのようなものが見えた。
「あれ?どうしたんですか?ここ。」
僕は聞いた。
「あ~これ?それがさぁ…」
彼女は困ったように笑った。
「実は昨日仕事場で転んじゃってね、この年でありえないって勢いの転倒の仕方でさ~(笑)骨が折れてなかっただけよかったねってみんなに笑われて。まぬけだよね~。あはは。」
と彼女は笑った。
あぁ
やっぱり かわいい…。
そんなにすぐにはあきらめられないよな。
胸がズキズキと痛む。
「はぁ。」
思わずもれるため息。
「なぁに?朝からやめてよ~。ため息なんて!」
彼女が持っていたファイルで僕の頭をポンとたたく。
「すいません…。」
僕はたたかれた頭をなでながら
もう1度 心の中でため息をついた。
…次の日も彼女の腕にはアザがあった。
返信
No.137 へ
N702iD
06/10/23 19:21:27
また妄想会議が開催されてる\(^O^)/
しらたき係長さん、よろしくお願いします!!
返信
No.136 いやぁ~
N901iC
06/10/23 19:14:46
切ない(・_・、)
返信
No.135 しらたき係長
N701i
06/10/23 19:13:00
「そういえば、聞いた?501号室の妄想さんのお宅…」
ん…?
彼女のことだ。
僕はさがし物をするふりをして立ち止まり聞き耳を立てた。
「あそこの旦那さん、最近仕事辞めちゃったみたいなのよね…。」
……。
僕は茫然とした。
「あぁ。通りで最近あまり見かけないと思った。」
心に風が吹き抜けた。
旦那さん……か。
そうだよな。
そりゃそうだ。
あれだけキレイな人だもの。
彼氏でも旦那でもいるよな…。
っていうか
何をやってんだ おれは。
1番重要な部分を聞いてなかったじゃないか。
いや、ほんとは怖くて聞けなかったのかもしれない。1人で浮かれて、ばかみたいだよな。
ふっ
自分のまぬけさに思わず苦笑する。
部屋に戻り、スーツのポケットからさっき書いた自分の携番とメアドのメモを取り出しびりびりに破いて捨てた。
冷蔵庫から缶ビールを取り出し、勢い良く口に流し込んだ。
ズ…
鼻水が出てきた。
風邪を引いたかな。
僕は無造作にワイシャツの袖で鼻をこすった。
返信
No.134 あぁ
N901iC
06/10/23 12:30:00
ワクワク♪♪
返信
No.133 ど
KDDI-CA33
06/10/23 12:24:43
どんな会話?
返信
No.132 味噌煮込みズボン
N701i
06/10/23 11:54:35
うんうん、それで?
返信
No.131 しらたき係長
N701i
06/10/23 01:36:35
彼女は駅前のデパートで大手下着メーカーの販売員をしているようだった。
仕事は大変だが、やりがいはあると笑顔で話していた。
年齢は僕より2つ上だ。
なかなか上手に着こなしているカジュアルスタイル。耳の小さなピアスを揺らしながら優しくほほ笑む彼女に僕は次第にひかれていった。
朝の数秒間でも毎日会話を交わせば結構情報になるものだと変に感心しつつも、やっぱりもっとゆっくり話がしたい。
僕はいちかばちかで彼女を食事に誘うことにした。
しかし、なにぶんシャイな自分。
どうやって朝のあの時間に話を持ち出そうか。
誘ってイヤがられて今後声をかけてもらえなくなったらどうしようか。
とにかく悩んだ。
その日は会社には悪いが仕事はまったく手に付かなかった。
携帯番号とメアドを紙に書き、スーツのポケットにしのばせた。明日、朝、彼女に会ったら渡そう。そう思っていた。
しかし、
その日の夜、
僕がマンションに帰ると、入り口付近でたまに見かける奥様たちが立ち話をしていた。
僕は気にせず、通り過ぎようとしたが、ふと気になる会話が耳に入ってきた。
返信
No.130 はいはい(>∀<*)
N901iC
06/10/23 00:56:34
係長、いーね~
返信
No.129 しらたき係長
N701i
06/10/23 00:53:14
意外にも先に口を開いたのは彼女のほうだった。
「は、はい!」
どもった。
「毎日スーツで大変でしょう?」
彼女はいつもの笑顔を僕にむけた。
「ええ。まぁ…。」
もっとまともな返事ができないのか おれ!
「会社はこの近くなの?」
「ええ。自転車で15分くら…。」
チン…
着いた。
エレベーターを降り、入り口からはそれぞれ別々の方向になる。
「それじゃ。」
お互いほほ笑みながら 軽く会釈をした。
ミーン ミーン…
蝉の声が朝から暑さを倍増させる。
でも僕の心は爽やかだった。
今日は彼女と話せた。
自分から話し掛けようとしていただけに少し悔しくもあるが、内容はどうあれ1歩進んだと言えよう。
この日から僕たちは毎日少しずつ会話を交わすようになった。
返信
No.128 しらたき係長
N701i
06/10/23 00:22:12
僕は、転勤で3ヵ月ほど前にこのマンションに引っ越してきた。
当然 まだ知り合いもなく、声をかわすのはこの女性くらいのものだった。
さみしいが考え方によっては気楽な生活だった。
「おはようございます。」
今日もいつものようにエレベーターであいさつを交わす。
1Fのボタンを押そうと僕も彼女も手を伸ばす。
軽く指が触れる。
ドクン…
胸が高鳴る。
彼女は軽く頭を下げ、ゆっくりと手を引っ込めた。
朝のこの密室での数秒間。
お互いあいさつ意外に言葉を交わすこともなく、かと言ってさほど気まずい雰囲気もなく、静かで穏やかな空気が流れる。
不思議な女性だ。
まだ全然親しくもないが、イヤな感じがまったくしない。
彼女とのこの距離感とこの空気感も悪くはないなと思った。
でも僕は思いきって彼女に話し掛けてみることにした。
「今日は暑いですね。」
返信
No.127 おっ
N901iC
06/10/22 19:49:09
しらたき係長(*^∀^*)引き続きお願いしまーす!
返信
No.126 しらたき係長
N701i
06/10/22 19:37:56
私なら逆にこう妄想するね。
25才男性側の立場で妄想。
毎朝、出勤時にマンションのエレベーターで会うきれいな女性。
背はそれほど高くないが、色が白くてやわらかい雰囲気の笑顔がとてもかわいい人。
単純だけど、
「おはようございます。」
と声をかけられるのがうれしくて照れ臭くてあいさつをかわした日は今日も1日がんばろうって思う。
彼女は独身なんだろうか…
それとも…
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No.125 新しい
SH902i
06/10/22 15:01:10
のはないの?
返信
No.124 あ
SH902i
06/10/21 07:39:11
げ~
返信
No.123 な
D701i
06/10/20 05:09:41
社長~
あげっっ
返信
No.122 わいも
D902i
06/10/19 22:34:46
あげ
ときめきを
返信
No.121 あ
SH902i
06/10/19 20:19:31
け゛&#x{11:F995};&#x{11:F99A};
返信
No.120 あげあげ
D902i
06/10/19 16:24:46
みんな読破してときめいて~&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};&#x{11:F992};
返信
No.119 アゲアゲ
KDDI-CA33
06/10/19 13:56:02
みんなに読んでもらいたい!!そして忘れかけていたトキメキを―☆
返信
No.118 へ
N702iD
06/10/19 08:33:10
こんにゃく社長様お疲れさまでしたm(__)mそして夢をありがとう(^▽^)
ちなみに私の想チンは玉山鉄二でした(*^^*)
また機会があったらよろしくお願いしますっっ(≧ω≦)
返信
No.117 あーあ
KDDI-SN37
06/10/19 00:52:01
ちなみに 悲劇のヒロイン系キボン
返信
No.116 あーあ
KDDI-SN37
06/10/19 00:51:17
終わった(T_T)
切ない系リクエスト!
返信
No.115 社長、
N901iC
06/10/19 00:30:24
次回作、期待しちゃダメですか?(*>_<*)
返信
No.114 社長お疲れさまでした!
D902i
06/10/19 00:28:16
メチャクチャゆかったです!私は想チンは妻夫木だな。モウヤンはケミのドウチンじゃない方
想太は名前忘れたけど、僕生きにでてる飼育係の男の子。なんとか圭だっけ?
妄想万歳!!
返信
No.113 社長さん
PC
06/10/19 00:17:10
お疲れ様でした。
楽しかった~(^^♪
ちなみに皆さん想チンは誰を妄想してました?私は山口達也クンなんですけど~
返信
No.112 こんにゃく社長
D902i
06/10/19 00:12:02
あとは平社員さん・みなさんの妄想で盛り上がってください(*^_^*)
最初レスしたときはこんな続くとは考えてなかったけど、私も楽しめました!
妄想万歳!
返信
No.111 いいっ!
N901iC
06/10/19 00:11:40
ハッピーエンドだね☆社長、お疲れさまでしたm(_ _)m 本当に楽しかったです!
返信
No.110 こんにゃく社長
D902i
06/10/19 00:07:22
想チンの家にすぐ着いた
ママチャリがとめてある。想太が持ってきてくれたんだろう
「あ~~~」
想チンを見上げる
「やっぱ無理だわ。帰したくないぃ~」とギューしてきた
あの匂いにまた心臓がバクバクする
「ごめん、でも明日仕事だしな。勢いつきすぎた 笑」想チンが顔をあげて離れようとした瞬間、私はまた想チンに抱きついた。
ギュゥー……
帰りたくないとも言えず、ただ想チンに思いきり抱きついた
ずっとこうしていたい…
「ぅし!…行くか!」
想チンが顔をあげて私の手を引っ張って歩きだした。
駐輪場のママチャリを通りすぎて階段を上がる。
想チンが振り返り「明日早く起きろよ」と軽く笑う
「はいっ」
私も返事をした後、軽く笑った
END
返信
No.109 こんにゃく社長
D902i
06/10/19 00:05:14
「あのさぁ」
想チンが何かをきりだした
「ん?」
「俺、想美のこと好きなんだけど」
顔をあげて想チンを見る。
いつにない真剣な顔。
ドキッとして一瞬目をそらしてしまったが、またすぐ想チンを見つめる。
「私も想チン好きだよ」
照れながらも私も精一杯想いを伝える。
「マジで?」
「うん」
「ほんとに?笑」
「(笑)うん、大好き」
「俺も」
と言いながら想チンがギューーとハグしてきた。
私も想チンに手をまわしギューと力強く抱きつく。
想チンの匂いが私の頭を真っ白にさせる
自然とキスをする。なぜか泣きそうになった。
帰り道、帰りたくない気持ちがさらに積もる。
返信
No.108 社長様ぁ~
N700i
06/10/18 23:37:11
お待ちしております☆私も紛らわしくてごめんなさい!
返信
No.107 待ちきれない!
N901iC
06/10/18 22:18:30
紛らわしくて申し訳…m(_ _;)m
返信
No.106 はぁ~…}(・ω・;)
KDDI-SA33
06/10/18 18:45:32
あげマスめっちゃ楽しみです(ノ∇≦*)社長さんお願いします
返信
No.105 主 妄想ヒラ社員
N902i
06/10/18 15:03:13
レスが増えてる~(^▽^)/
と思い、読んでみたらやばすぎだ…
早く気になるなるなる……
返信
No.104 あぁ…
N901iC
06/10/18 14:33:40
まだかぁ。早く続きを(>ω<。)
返信
No.103 こんなにときめいたのは
D902i
06/10/18 13:59:57
ゴリラと人間のラブストーリー以来だ(笑)
ゴリラ以上にときめいてまし
返信
No.102 へ
N702iD
06/10/18 13:34:45
○┼< バタッ
胸キュンすぎて倒れてしまった…
次がかなり気になる~!!
返信
No.101 読破!
D902i
06/10/18 13:04:55
おもしろ~い(≧▽≦)
続き早く読みたい!
しゃちょ~
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No.100 100
P902i
06/10/18 12:24:50
おもろいわ
返信
No.99 読破
P701iD
06/10/18 11:42:06
これはおもしろい
返信
No.98 気になる
KDDI-TS36
06/10/18 11:25:16
age
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