妄想族会議開催中。 へのコメント(No.138

  • No.138 しらたき係長

    N701i

    06/10/23 19:25:43

    次の日からも僕はいつものようにエレベーターで彼女と会った。

    彼女が結婚してるとわかった今はきちんとした隣人として付き合って行こう。

    そう決意した。


    彼女が1Fのボタンを押そうとしたときだった。
    腕にちらっと青くて丸いアザのようなものが見えた。

    「あれ?どうしたんですか?ここ。」

    僕は聞いた。


    「あ~これ?それがさぁ…」
    彼女は困ったように笑った。

    「実は昨日仕事場で転んじゃってね、この年でありえないって勢いの転倒の仕方でさ~(笑)骨が折れてなかっただけよかったねってみんなに笑われて。まぬけだよね~。あはは。」

    と彼女は笑った。

    あぁ

    やっぱり かわいい…。

    そんなにすぐにはあきらめられないよな。

    胸がズキズキと痛む。

    「はぁ。」

    思わずもれるため息。

    「なぁに?朝からやめてよ~。ため息なんて!」

    彼女が持っていたファイルで僕の頭をポンとたたく。

    「すいません…。」

    僕はたたかれた頭をなでながら
    もう1度 心の中でため息をついた。


    …次の日も彼女の腕にはアザがあった。

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