嵐(妄想・小説) へのコメント(No.819

  • No.819 長文 中途半端…

    SN3J

    10/07/06 01:23:58

    深夜に翔くんが、うちに来た。仕事が終わったあと「ちょっと話があるんだけど…。」って連絡があった。

    何があったんだろう?妙な胸騒ぎがしていた…


    「話って、なに?」
    私が問うと「うん…。」とゆっくり話し出した。

    「あのさ、俺……しばらく逢えない。」
    低い声で静かに言った。

    何で……好きな人でも出来たの?

    聞きたいのに、言葉が出ない。

    「嫌いになったとか、そういうのじゃねぇよ…。」
    チラッと私の顔を見て、俯いた。

    「じゃぁ…なんで?」
    「うん…仕事、でさ…アメリカに行く事になった。」

    アメリカ…
    私は頭に世界地図を浮かべて、その距離に愕然とした。

    「…どれくらい?」
    「…2ヶ月、くらい、かな。」

    2ヶ月が長いのか、短いのか、頭が混乱して理解出来なかった。

    仕事…なら、仕方ない、よね。
    彼にとって、プラスになるはず。経験は力になるから…。

    意外と冷静に彼を送り出す決意をした。

    「そう…いつ行くの?」
    「ん、来週…月曜日。」

    あと、6日か…。

    「毎日、電話してよ。」
    「………。」
    彼は、俯いて黙ったままだった。

    「必要な物とかあったら、言って?用意しとくから。」
    彼は沈黙を続けた。

    「………なぁ。」
    俯いていた顔を上げて、私に真っ直ぐな視線を投げ掛けてくる。
    視線が突き刺さり、彼を見つめたまま動けなかった。

    「な…に?」
    「…お前はさ、それでいいのかよ。」
    私を見つめる眼は、寂しそうな眼をしていて…

    「なぁ……止めないのかよ!」

    行かないで!…言いたいよ。

    彼の言葉で閉じ込めた感情が溢れ出した。

    けど、彼は優しいから、私が「行かないで」と言えば、悩んでしまう。躊躇ってしまう。
    せっかくのチャンスなのに…足止めする訳にはいかない。


    「寂しいよ…でも、翔くんには頑張って欲しいから。頑張ってる翔くんが大好きだから…。」
    頬を涙が伝った。ボロボロと止まらない涙。

    「…ごめん。お前は優しいな…。」
    抱きしめて、温かい手で、冷えた涙をそっと拭ってくれた。

    本当は、抱き締めたい…だけど、彼の温もりから離れられなくなるから…そっと彼の胸を押して、腕から…その温もりから逃げた。


    「いつもごめんな…我慢、ばっかりで。俺のワガママ聞いてくれて…ありがとう。」
    消えそうなくらい小さな声で彼は呟いた。
    そのまま、彼の気配が遠退くのを感じた。
    ガチャンと閉まるドアの音を背に、泣いた。

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