【政治】ガーシー参議院議員「除名」で議員資格失う

匿名

小田原城址公園・城山公園

23/03/15 20:27:30

ガーシー参院議員 「除名」で 議員資格失う 参院本会議

2023年3月15日 15時30分 NHK

国会への欠席を続け、懲罰処分の陳謝に応じなかったガーシー議員は、15日の参議院本会議で除名され、議員の資格を失いました。国会議員の「除名」は、72年前の1951年以来、今の憲法のもとでは3人目です。
政治家女子48党のガーシー参議院議員は、去年7月の初当選のあと、一度も国会に登院しておらず、懲罰処分の「議場での陳謝」に応じなかったことから、参議院懲罰委員会は、14日、最も重い処分で、議員の資格を失わせる「除名」とすることを全会一致で決定しました。

これを受けて、15日に参議院本会議が開かれ、鈴木宗男懲罰委員長が審査の経過を報告しました。

これに対し、党の浜田政策調査会長が「不登院という事情をもって除名処分に至ることは違法だ。少数派を排除する除名は許されない行為だ」などと弁明を行いました。

そして、記名による採決の結果、出席した236人のうち
▽賛成が235
▽反対が政治家女子48党の1で、
「除名」とするのに必要となる3分の2以上の賛成多数で、ガーシー議員の「除名」が正式に決まりました。

これを受けて、尾辻議長が「国会法の規定により、除名する」と宣告し、ガーシー議員は除名され、議員の資格を失いました。

国会議員の「除名」は、72年前の1951年以来、今の憲法のもとでは3人目で、国会への欠席が主な理由となるのは初めてです。

◆「前議員バッジ」交付されず

除名処分となったガーシー氏には、国会議員経験者が国会に出入りできる「前議員バッジ」が交付されないことになりました。

「前議員バッジ」は、国会議員経験者から申請があれば交付され、バッジを付ければ、国会に入り、委員会の傍聴などもできます。

参議院議院運営委員会は14日の理事会で、一度も国会に出席しなかったガーシー氏には、バッジを渡す必要はないと判断し、交付しないことを決めました。

衆参両院の事務局によりますと、前議員バッジを交付しないことを決めたのは、公職選挙法違反の罪で有罪判決が確定し、1994年に失職した元参議院議員以来、2人目だということです。

◆“初当選後の給与や期末手当など支給総額は2000万円超”

参議院によりますと、去年7月の初当選のあと、一度も国会に登院しなかったガーシー氏には、議員の給与にあたる歳費やボーナスにあたる期末手当など、あわせて2013万円余りが支給されているということです。

ただ、除名され議員の資格を失ったことから、今月分の歳費と「調査研究広報滞在費」は在職日数に応じた日割りとなり、参議院はすでに支給された今月分のうち68万円余りを返納するようガーシー氏に求めるとしています。

◆齊藤健一郎氏 繰り上げ当選の見通し

政治家女子48党のガーシー氏が除名され、議員の資格を失ったことを受けて、去年行われた参議院選挙の、当時のNHK党の比例代表の名簿から、齊藤健一郎氏が繰り上げ当選する見通しです。

齊藤氏は名簿順位4位でしたが、党が先月、名簿順位2位の山本太郎氏と、3位の黒川敦彦氏の離党を届け出て名簿から削除されたため、齊藤氏が次点となっていました。

◆齊藤健一郎氏「登院する」

政治家女子48党の副党首で、繰り上げ当選する見通しの齊藤健一郎氏は、記者会見で「私は登院はする。ただ、ガーシー氏が全く国会に来ずに除名となったので、その賛否は今後も問い続けていかなければならない。本会議などには出席するが、所用や、ほかに優先するようなことがあれば、ときに休むことも大手を振ってやろうと思っている」と述べました。


>>1に続く

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