- なんでも
- リブロース芯
- 21/08/22 07:17:13
ここ近年「監護者わいせつ罪」や「監護者性交等罪」という罪名をニュースで目にしたことはないだろうか。
2017年の刑法一部改正により新設され、親や養親などの監護者が、18歳未満の者に対して「監護者であることによる影響力」に乗じて、わいせつ行為や性交をした場合、これらの罪に問われるようになった。通常の強制性交等罪のように、暴行や脅迫などの行為がなくとも成立する。
●被害にあった娘「幼い頃から暴力を受けていた」
当時高校2年生だった実の娘に性交したとして、その父親が「監護者性交等罪」に問われていた公判が2020年、東京地裁で開かれていた。すでに父親には懲役6年の判決が言い渡されている。
事件が起きたのは2017年8月。娘のAさんに対し、自宅で性交したという。だが検察側冒頭陳述では、父親による行為はその一度だけではないことが明かされる。
父親は「Aさんが小学校5年生の頃、妻が仕事で留守の時に被害者の寝室に入り陰部を触る、胸を揉むなどの行為をしていた」うえに「Aさんが高校生になると何度も性交するようになった」のだという。
Aさんは高校生になっても、父親からは逃れられない、家族が崩壊するなどの思いから周囲にこれを言えずにいた。
また父親は逮捕に至った犯行後も性交を続けていたが、被害者が自宅で硬直状態となり病院に赴いた際、主治医に相談して初めて発覚した。
父親は、性的行為だけでなく体罰や暴言も繰り返していた。娘のAさんは意見陳述の際にこう述べている。
「幼い頃から暴力を受けていた。お父さんは怒りっぽく、勉強ができないだけで問い詰める。小学校2年生の夏、塾の受講料が高いといい、自宅で勉強を教わることになりましたが地獄の日々でした。できないことがあれば頭を叩き『バカ』『アホ』と怒鳴るので何も頭に入って来ませんでした」
「(中略)高校2年生のころ、思った成績が取れなかったところ『お前はバカ』と言われた。バカだから勉強しないといけないと、3日寝ずに勉強したら入院した。父の影響は大きく、怒られることに敏感になっている」
「入院前も、いつものようにパンツをさわってきて『入れていい?』と言いながら膣内に指をいれてきて挿入された。赤ちゃんができるからやめてと言ったがやられてしまった。誰にも相談できなかった。家族がバラバラになるのが怖かった」
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