【解説】検察の黒川氏の定年延長はなぜバッシングされているのか

匿名

長久

20/05/14 12:33:24

ジャーナリストの須田慎一郎さんが動画で解説しています。
ここには要約を、>>2から全文を載せます(※長文です)
文章を読むのがつらい方は動画をどうぞ。
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【須田慎一郎】朝日は検察人事への介入をやめろ!朝日新聞の今朝朝刊について
2020/02/01



【須田慎一郎】朝日は検察人事への介入をやめろ!第二弾
2020/02/02

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◆第一弾の内容

・1月31日の閣議決定で、東京高検検事長である黒川弘務氏の定年が延長されることが決まった。
 東京高検検事長は、序列からいうと、検事総長に次ぐNO.2。

・法務検察の定年は、検察庁法で決まっている。トップである検事総長は65歳まで。それ以外の検察官は63歳まで。
 黒川東京高検検事長は、2月8日に63歳の誕生日を迎えるため、自動的にそこで退官ということになる。それを1年間の任期延長を決めたため、「これは黒川氏が次の検事総長になるための布石だ」という見方が広がった。

・この黒川氏は、事務次官などを務めて、本検察の対外折衝(国会対応、官邸・政府・野党に対する交渉など)を果たしていた。それゆえ、官邸にも非常に近く、覚えがめでたい。
 中でも、職責上、菅官房長官と非常に近しい関係にあるとされていた。

・黒川氏は有力候補ではあったけれど、その一方で林眞琴氏という同期の有力候補もいた。
 この林氏は、名古屋高検検事長。法務検察長の中での序列は4番目。
 法務検察の中では、黒川氏ではなく林氏に検事総長になってもらいたい人も多かった。

・法務検察と政府は、昨年の11月頃から検事総長人事の最終的な詰めの作業をやっていた。
 今まで慣例的に自分たちの好きなように人事を行っていた検察庁だが、内閣人事庁があるため、最終的には官邸の意向を聞く。(※検事総長の任命権は内閣が有している)
 法務検察サイドが官邸の意向を測った結果、官邸の意向としては「黒川氏がいいんじゃないか」ということだった。
 持ち帰ってもう一度、法務検察の中で協議した結果「官邸は『黒川氏に決めろ』とは言っていない。だったら林氏で行こう」ということになった。

・実は12月17日に、法務検察の幹部級の人事と次期検事総長が閣議決定される予定だった。
 しかし、それを決めようとしたところ、現在の検事総長の稲田伸夫氏が拒否した。
 「今このタイミングで私が退任したら、12月末のカルロス・ゴーン被告の国外逃亡の責任をとっての引責辞任だと世の中は受け止めるだろう。だからそれは困る」と。

(続く)

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

  • No.1 長久

    20/05/14 12:33:41

    ◆第二弾の内容

    ・先だっての1月31日の閣議で、東京高検検事長である黒川弘務氏の定年が延長された。
     それにより「これでいよいよ、"黒川検事総長"体制が動き出したというのは間違いない」と周囲は目した。

    ・それに異を唱えたのが、朝日新聞。「黒川が検事総長になるのは、これは間違いなく官邸の人事介入があったからだ」と決めつけの記事を書いた。
     なぜ朝日がそんな事をするのか。

    ・確かに黒川氏と菅官房長官は近しい関係にある。だからといって、黒川氏が検事総長になっても法務検察がすべて官邸の支配下に置かれるわけでもない。
     例えば、IR疑惑に関して、自民党の秋元司議員が逮捕されたが、官邸はそれを事前に知っていて、検察に何も言わなかった。
     官邸サイドも、法務検察の動きに対していちいち介入していたら、バレたときにどういう批判を浴びるかわからない。そのリスクを考えたら介入はしない。
     つまり「検察総長人事がどうなろうと、法務検察は微動だにしない」というのが実態。

    ・ではなぜ朝日新聞が問題にしているのか。
     実は朝日新聞の一部の社会部の記者が、林名古屋検事長と非常に懇意にしているから。

    ・カルロス・ゴーン被告が逮捕されたとき、羽田空港に帰ってくるゴーン被告のスケジュールをばっちり押さえ、逮捕される瞬間に居合わせたメディアが一社だけあった。それは一体どこか。朝日新聞だ。
     朝日新聞はなぜその情報をキャッチすることができたのか。それは言うまでもなく、検察からリークを受けたから。要するに、検察と朝日新聞は協力関係にある。
     
    ・そして、法務検察の中の「朝日新聞と協力関係にあるグループ」、その筆頭が林名古屋高検検事長。
     だから、朝日新聞は自分たちにやりやすい環境をつくるために、何が何でも林名古屋高検検事長に検事総長になってもらいたい。

    ・実は、11月の段階で「黒川さんの退任が決まった。これは林さんが次の検察総長に決まったね」という情報が一部で流れた。
     それを受けて朝日の記者は、いち早く名古屋までお祝いに駆けつけている。
     そこから考えても、共通の利害関係を持つ共犯関係にあるのではないかと考えられる。

    ・黒川氏が検事総長になって、林氏が退官することになったら、朝日新聞にとって極めてオイシイ構図が崩れてしまう。
     だから何が何でも林さんに検事総長になってもらいたい。我が身大事で、今回の人事に介入してきた。
     いいですか?検事総長人事に介入してるのは、官邸ではありません。朝日新聞です。この構図を見誤ってはいけない。

    ・実際に次の検事総長が閣議決定されるまでは、もうしばらく時間があります。
     おそらく6~8月くらいに、次期検事総長が決まるだろうが、それまでに、朝日および、安倍政権に批判的な毎日新聞、あるいはそれ以外のメディアは、一斉に黒川攻撃・官邸攻撃してくるだろう。(※この動画は2020年2月2日に投稿されたもの)

    ・こういった状況で、情報を見誤ってしまってはいけない、人事の本質を見誤ってしまってはいけない。
     朝日や毎日やそれ以外のメディアがどういう報道をしてくるのか、ぜひチェックして頂きたいと思います。

    (終)

  • No.2 長久

    20/05/14 12:34:32

    【須田慎一郎】朝日は検察人事への介入をやめろ!朝日新聞の今朝朝刊について



    2020/02/01

    1月31日、この日の定例閣議の中で、おそらくこれからマスコミの中で注目を集めるであろう、あるいは政権批判に結びつけられるであろう、重要なことが閣議決定されたんです。
    それは何かというと、次の検事総長にからむ人事に関してだったんです。
    まあ結論から言うと、次期検事総長の呼び声も高い、黒川(弘務)東京高検検事長の定年が延長されるということが決まったんです。
    東京高検検事長は、序列からいうと、検事総長に次ぐNO.2です。

    これは何を意味するか。
    実は、法務検察の定年というのは検察庁法で決まっていて、トップである検事総長は65歳まで。それ以外の検察官は63歳までなんですよ。
    そして、黒川東京高検検事長は2月8日に63歳の誕生日を迎えるため、自動的にそこで退官ということになってしまうんですね。
    それを1年間の任期延長を決めたものですから、「すわ、これは黒川さんが次の検事総長になるための布石だ」という見方が広がったんです。

    この黒川さんという方は事務次官などを務めて、本検察の対外折衝…国会対応であるとか、官邸、政府、野党に対するネゴシエーター(交渉人)の役なんかを果たしていたわけですね。
    まあ当然そういう立場ですから官邸にも非常に近い、覚えがめでたい。
    わけても菅官房長官──まあこれは官房長官という職責ですから当たり前ですが──とも非常に近しい関係にあるとされていた人なんですね。

    その人物が、次期検事総長になることが確実視されたことで、いわゆる反安倍というか、安倍政権に批判的なマスコミが大きく騒ぎ出すだろうと。
    そうすると次の検事総長人事が、政治的に意図をもって語られてしまう、色が付けられてしまう。
    このことを懸念した検察幹部から、昨日の深夜に電話をもらいましてね、「ぜひ正しい情報を発信してくれ」と。
    それで今この場(移動中の車中)を借りて情報を発信させていただいています。

    その検察幹部に聞いたところによると、朝日新聞の記者から詰め寄られて「今回の定年延長は、官邸の介入か、検察の忖度か、どちらなのか」と言われたそうです。
    「そんな二者択一なわけないだろう」と思ったけれど、なかなか理解してもらえなかったと。
    現に2月1日付の朝日新聞朝刊。ここにありますけれど『検事長 異例の定年延長 閣議決定 次期検事総長への道』と。
    これね、見出しだけ見ても「異例で、本来だったらありえない定年延長なんだ。そして本来だったらありえない次期検事総長への道を拓いたんだ」という意図がミエミエですよね。
    ネットでは「官邸介入か」というような記事も掲載されているようです。
    いよいよ朝日は、次期検事総長人事をめぐって介入しはじめたと見ていいと思います。
    そのために、こういった見出しを掲げ、こういった記事を書いている。

    (続く)

  • No.3 長久

    20/05/14 12:34:50

    朝日新聞にとっては、やはり黒川さんに(検事総長に)なってほしくないという意図があるんでしょう。
    なぜならば、官邸に近いから。あるいは今回の人事が、なんらかの特別な意図をもって本来あるべき人事を捻じ曲げたものであるとするならば、そのものが安倍政権自体への批判にも繋がるという計算も働いているんだろうと思います。
    じゃあ果たして、官邸の介入や、検察サイドの何らかの忖度があったのかというと、結論から言ってありません。

    私もこの検事総長人事をめぐっては、何年かずっと取材をしてきたんですよ。
    確かに黒川さんは有力候補ではあったけれど、その一方で林(真琴)さんという同期の有力候補もいた。
    この林さん、今どこのポストにいるのかというと、名古屋高検検事長。法務検察長の中では、序列は4番目です。
    この方が実は、法務検察の中では次期検事総長の最有力。
    法務検察サイドは、黒川さんではなく林さんに検事総長になってもらいたいというのが主流派の考えだったんですね。

    昨年の11月くらいから、法務検察と、官邸含めて政府側で最終的な詰めの作業をやっていました。
    で、ここが重要なんですが、法務検察サイドは「官邸の意向はどこにあるんだろうか。自分たちの思っている人事構想と合致しているんだろうか」というところを見た結果、官邸の意向としては「これまで野党対策を上手くやってくれていた黒川さんに検事総長になってもらった方がいいだろう」ということで、──押し通そうとしたわけじゃないけれども──やっぱり「黒川さんがいいんじゃないか」ということを言った。
    それを受けた法務検察サイドは、もう一回その人事を考え直す事になったという状況があったようです。

    検察サイドでは、林さんか黒川さんのどちらかを選ばなければいけない。
    黒川さんは、最初から最有力候補ではなかった。
    しかし、林さんだって、最有力候補と言っても、法務検察の中の"政治に対して一線を画そうとする一部の勢力"と"反安倍勢力"が推していたというだけ。
    法務検察の中で、思惑が一致したというわけではありません。
    両者がずーっと争ってきたという状況にあるわけなんですよ。

    まあ最終的に、官邸の意向を聞きますよね。だって内閣人事府があるわけですから。
    そうすると官邸サイドとしては「どちらでもいいです」とはいかないから、「だったら黒川さんじゃないか」という方向を示した。
    だからといって、黒川さんに決めろとは言っていない。
    もう一回持ち帰って、法務検察の中で協議した結果、「じゃあ林さんで行こうじゃないか」っていうことになったんですよ。

    実は、12月17日に、法務検察の幹部級の人事と次期検事総長人事が閣議決定される予定だった。
    これは内示ですから、実際の発令は、年が明けて1月になるんでしょうけれども。
    ただ、それを決めようとしたところ、現在の検事総長の稲田伸夫さんが拒否したんです。
    「いや、それは困るよ。今このタイミングで辞めたら──ここが重要ですよ!──今このタイミングで私が退任したら、そんな事はないのに、12月末のカルロス・ゴーン被告の国外逃亡の責任をとっての引責辞任だと世の中は受け止めるだろう。だからそれは困る」と。
    さあ、困ったのは事務方の方だったということなんですけれども。

    ここから先は第二弾の方で、続けてやっていきたいと思います。

    (第二弾に続く)

  • No.4 長久

    20/05/14 12:35:40

    【須田慎一郎】朝日は検察人事への介入をやめろ!第二弾



    2020/02/02

    朝日新聞は、2月1日にこんな記事を掲載しています。

    高検検事長の定年延長、官邸介入で「やりすぎでは」の声
    https://www.asahi.com/articles/ASN1072SXN10UTIL00S.html

    この記事は事実関係にふたつ誤りがあります。
    まず、今回の人事について官邸の介入はありませんでした。
    これから、こういう決めつけの記事が出てくるんではないかという懸念があるんですけれども。

    検事総長人事の細かい点については、前回の動画でご紹介しました。
    簡単に言っておくとですね、今年予定されている検事総長人事――検事総長っていうのは、言うまでもないけれど、法務検察のトップですよ。すべての検事を指揮監督する権限を持っているトップです――この検事総長の交代が行われるわけなんですけれども。
    稲田検事総長が退任。
    後任の候補は、まず黒川(弘務)東京高検検事長。それから、林(真琴)名古屋高検検事長なんですけれども。この二人が実はぶつかり合ってたわけなんですね。

    先だっての1月31日の閣議で、黒川さんの定年が延長されました。
    これでいよいよ、"黒川検事総長"体制が動き出したというのは間違いない。

    それに異を唱えたのが、朝日新聞。
    「黒川が検事総長になるのは、これは間違いなく官邸の人事介入があったからだ」と決めつけの記事を書いたわけなんですけれども、なぜ朝日がそんな事をするのか。
    確かに黒川さんと菅官房長官が非常に近しい関係にある、というのは前回の動画で申し上げた通りなんです。
    だからといって、黒川さんが検事総長になっても法務検察がすべて官邸の支配下に置かれるわけでもありません。

    例えば、IR疑惑に関して秋元司議員が逮捕されました。
    現職の国会議員を逮捕するという事で、実は、法務検察は官邸にこれを相談しているんですよ。
    これは、代々「政界捜査をするにあたって官邸に説明をする」という事を検察が慣例としてやってきたからです。
    その逮捕に関して官邸はフリーハンド、まったく関与しませんでした。
    法務検察が、自民党の衆議院議員である秋元司氏を容疑者として逮捕するにあたって、官邸には何の動きもありませんでした。
    私自身もこれについては二重三重に裏を取っていますから、これは断言することができます。
    官邸サイドも、法務検察の動きに対していちいち介入していたら、後で何言われるかわかりませんからね。
    バレたときにどういう批判を浴びるかわからない。そのリスクを考えるから、やっぱり介入はしないんですよ。
    ですから検察は自由に秋元司議員の逮捕に踏み切ることができました。
    つまり「検察総長人事がどうなろうと、法務検察は微動だにしない」というのが実態なんです。

    (続く)

  • No.5 長久

    20/05/14 12:35:49

    じゃあなぜこれが問題になっているのかというと、実は朝日新聞の一部の社会部の記者が、林名古屋検事長にずっぽり乗っかってるからなんです。

    あれ覚えていますか?
    カルロス・ゴーン被告が逮捕されたときに、羽田空港に帰ってくるゴーン被告のスケジュールをばっちり押さえ、逮捕される瞬間に居合わせたメディアがひとつありました。それは一体どこか。朝日新聞ですよ。

    朝日新聞はなぜその情報をキャッチすることができたのかというと、言うまでもありません。検察からリークを受けたから。
    要するに、検察と朝日新聞はこの事からも明らかなように、もたれ合いの構図、協力関係にあるんですね。
    そして、法務検察の中の「朝日新聞と協力関係にあるグループ」、その筆頭が林名古屋高検検事長なんです。
    だから、朝日新聞は自分たちにやりやすい環境をつくるために、何が何でも林名古屋高検検事長に検事総長になってもらいたいんです。

    実は11月の段階で「これは林さん、決まったね。黒川さんの退任が決まったね」っていう情報がちょっと流れたんですね。それを受けて朝日の記者は、いち早く名古屋までお祝いに駆けつけてるんですよ。
    そこから考えても、もたれ合いの関係というよりも、共通の利害関係を持つ共犯関係にあるんじゃないかなあと。

    そうするとね、黒川さんが検事総長になって、林さんが退官することになっちゃったら、朝日新聞にとって極めてオイシイ構図が崩れてしまう。
    だから何が何でも林さんに検事総長になってもらいたい。我が身大事で、今回の人事に介入してきたんです。

    いいですか?検事総長人事に介入してるのは、官邸ではありません。朝日新聞です。
    この構図を見誤ってはいけない、ということなんです。

    実際に次の検事総長が閣議決定されるまでは、もうしばらく時間があります。
    おそらく6~8月くらいに、次期検事総長が決まる予定になっているんですが、それまでに、朝日および、安倍政権に批判的な毎日新聞、あるいはそれ以外のメディアは、一斉に黒川攻撃・官邸攻撃してきますよ。(※この動画は2020年2月2日に投稿されたもの)
    いえ、もうすでにしています。

    こういった状況で、情報を見誤ってしまってはいけない、人事の本質を見誤ってしまってはいけない、ということで、こういうことはいち早く言っておいた方がいいと思うんですよ。
    そうしないと、これからこういったニュースがあふれかえってきますから。
    朝日や毎日やそれ以外のメディアがどういう報道をしてくるのか、ということをぜひチェックして頂きたいと思います。

    (終)

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