- ニュース全般
- 匿名
- 20/02/17 12:49:07
2/17(月) 11:53
各教科4~5観点の評価と5段階の評定が記されている中学校の通知表。「学習態度」など所見を添えるケースもある
ほとんどの学校で学期末に手渡される「通知表」。出欠の記録などとともに、成績が1~5の数字やABC、○△で記されており、書式は学校によってさまざまだ。誰の、何のための評価で、どうやって決められているのか。通知表の現状を探った。
昨年末、福岡県の男性から、中学生の子どもの通知表について取材班に疑問の声が寄せられた。「定期テストで高得点を取っても評価されておらず、学校の説明も納得できない」
男性が問題視している教科は美術。子どもの期末テストは満点に近く、授業態度、提出物で注意されたこともない。ただ、評定と呼ばれる成績は5段階評価の「4」。評定は、4項目の「観点別評価」をA~Cの3段階で示し、その総合点で決められているとされるが、子どもは「美術への関心・意欲・態度」の観点評価が「B」だった。
■何をもって子どもの内面を見ている?
何をもって子どもの内面を見ているか。男性によると、評価の決め手とされたのは課題に出された絵画。学校側は「インパクトがあるように描くための関心意欲が足りなかった」との説明を繰り返し、その他の言及はなかったという。
結局、評価が変わることも、納得できたわけでもないが「目で見えない分、子どもにも保護者にも丁寧な説明が必要ではないでしょうか」。男性は学校との堂々めぐりの議論に憤る。
評価には共通する視点がある。現状での大枠は「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」。これらを各教科に照らして4~5観点に分け、さらに「学習態度」や「ノート整理」といった所見を通知表に別添えするケースもある。
「テストで知識といった単純なものではない」
とはいえ「評価は、提出物や授業中の発言回数で意欲、テストで知識といった単純なものではない」と福岡県の中学校長は言う。
この校長によると、教師は授業中の話し合いの様子や聞く態度、ノートの取り方、発言内容、小テストなど、子どもの日常的な言動を毎時間チェック。クラス全員は現実的に不可能なので数人ずつに分けて観察し「補助簿」に記録していく。チェックは、情意面の観察だけでも20項目以上になるという。
データは導入が進む校務支援システムに入力、点数化されて各学校が設けた基準により成績が決まる仕組みになっている。
>>1
- 0 いいね