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- 匿名
- 15/08/05 13:48:46
札幌市の円山動物園で飼育展示されていた絶滅危惧種のマレーグマの雌、ウッチー(30)が先月25日に死んだ。同居を試みていた雄のウメキチ(5)と争い、けがをしたのが原因だった。市動物管理センターは4日、飼育に問題がなかったか調査を始めた。
国内で飼育されているマレーグマは、昨年末現在で13園の28頭だけ。同園では死んだウッチーのほかにウメキチと雌のハッピイ(8)がいる。ウメキチに雌への接し方を学んでもらおうと、6月16日から1日1時間程度、1~2頭の雌をウメキチの部屋に入れ、「同居」を試みていた。
だがウッチーとウメキチは仲が悪かった。ウメキチに足をかまれたり、腹部を押さえつけられたりし、同園は同居中止も検討していた。死ぬ前日も、2頭は約20分間争っていたという。死因は内臓損傷による腸管ヘルニアだった。
ウッチーがウメキチから攻撃を受ける様子はインターネットの動画投稿サイトに掲載され、同園などに苦情の声が相次いだという。秋元克広市長は7月30日の定例記者会見で、「市民に悲しい思いをさせてしまったことをおわびしなければならない」と陳謝した。
同センターの職員は4日夕、同園に立ち入り、飼育や管理の状況を聴取した。調査結果がまとまり次第、公表する。
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