急上昇
山城守
現在農林水産省は「茶業及びお茶の文化の振興に関する基本方針(骨子案)」(https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000287626)のパブリックコメントを実施している(https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550004076&Mode=0)。提出期限は令和7年2月27日である。
海外での更なる需要拡大が見込まれる抹茶の原料となるてん茶の生産を推進することが案に盛り込まれているが、抹茶の原料である碾茶を「摘採期前に棚施設等を利用して茶園をよしず、コモ、寒冷紗などの被覆資材で 2~3 週間程度覆った「覆下茶園」から摘採した茶葉を蒸熱し、揉まないで碾茶炉等で乾燥させて製造したもの。」の定義付けられ、右「覆下茶園」に新資材・簡易な被覆方法などの栽培管理技術などが包含されている(https://www.nihon-cha.or.jp/pdf/hyoujikijyun.pdf 平成 31 年 3 月公益社団法人日本茶業中央会『緑 茶 の 表 示 基 準』p21)のみならず、被覆資材の遮光率も定義付けられていない現状では抹茶の海外での更なる需要拡大はおぼつかない。令和5年度において宇治市でも碾茶園の被覆資材44.3haの内2.7ha(6.094808%)が一段高棚という遮光の甘い被覆方法となっている(https://www.pref.kyoto.jp/nosan/documents/r5chachosa1.pdf 「令和5年度 京都府産茶の生産・流通状況等に関する資料(旧 京都府茶業統計)」16枚目)。抹茶は高価格なものほどテアニン、アルギニン等のアミノ酸含量が高い(https://www.jstage.jst.go.jp/article/cha/2018/126/2018_1/_pdf 堀江秀樹『総説抹茶の品質と機能』p2)。
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No.1 主 山城守
25/02/23 19:58:58
凡そ品質の高いものは市場の評価も高く、高価なものになるので市場価格が高いものが品質が高いと評価してまず相違なかろう。チャの新芽の遊離アミノ酸含量はPPFD(光合成との相関が高い波長400-700nmの光量子密度(https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/86/781/86_337/_pdf 菅野颯馬、他「屋内植物のための光環境評価に向けた波長別光環境解析に関する研究」1はじめに))が高い程遊離アミノ酸含量が低く(https://www.jstage.jst.go.jp/article/cha/2011/111/2011_111_39/_pdf 小 林 栄 人・中 村 順 行・鈴 木 利 和・大 石 哲 也「報文光強度がチャ新芽の葉色および成分に及ぼす影響」の「表1 PPFDと新芽のアミノ酸含量の比較」)、即ち遮光率が低い程碾茶を初めとする覆い下茶の市場価値は下がることが判る。このようにしてみると、抹茶は唯被覆すれば良いというものではなく、きちんと遮光方法(遮光率)も定義しなければその品質を保つことはできず、これを粗雑にすれば延いては「抹茶」そのものの信頼をも揺るがしかねない。
したがって、「碾茶」の定義の中の「覆下茶園」の定義について、寒冷紗を使う場合は1枚以上での日数が10日以上、2枚以上での日数が10日以上(寒冷紗1枚の遮光率についても例えば遮光率80%以上とする等の定義づけすることが望ましい)とする等、被覆方法についても一定の定義づけを行い、確固たる品質を維持できる体制を整え、然る後に海外に向け日本が誇る抹茶を売り出していくという戦略を取るべきだ。
これにご賛同下さる方々、また、農林水産省の案に異見ある方々は奮って意見提出願いたい。
なお、フォーム提出も可能であるが、入力不可の文字が多いので郵送(〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1 農林水産省農産局果樹・茶グループ茶業班)をお勧めしたい。
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