デルフィニウム(変わりやすい心)
チーズに異変 外国産から国産に “牛乳あまり”解消にも期待
2022年11月2日 水曜 午後7:19
とろーりとろけるチーズは、スイスの定番料理「ラクレット」。
「チーズ & ワインレストラン 村瀬」で使うチーズの多くは、ヨーロッパなどからの輸入品だった。
そのチーズが今、円安や輸送費の高騰で、大きな影響を受けている。
チーズ & ワインレストラン 村瀬・村瀬健一オーナー「(仕入れ値が)どんどん上がり続けている。輸入も不安定な状態。1.5倍から2倍近くまで上がっているものもある」
そこで店では、外国産のチーズを一部、国産チーズに切り替えた。
今や、品質や値段の面で、外国産チーズに引けを取らないという。
チーズ & ワインレストラン 村瀬・村瀬健一オーナー「本当に国産チーズは質が上がっているので、味わいが深い物が多くなっているので、レベルが高い」
普段あまり国産チーズを食べないという客(50代)は、「新しい形で消費が増えればいいですし、おいしさを知る機会になればいい」と話した。
今、チーズの原料となる生乳をめぐっては、牛乳などの値上げや、冬の消費量が減るなどして、大量に廃棄されることが心配されている。
国産チーズは、そうした不安を解消する切り札として期待が高まる。
大手メーカーも、生産に力を入れている。
明治のチーズ工場で、目にも留まらぬ速さで流れるスライスチーズ。
明治 長野チーズ工場 製造課・友坂和弘課長「これは、十勝工場でつくった北海道の生乳100%で作ったナチュラルチーズです」
明治は、スライスチーズなどにも、北海道産のチーズを使用。
さらに国産生乳100%のナチュラルチーズも販売するなど、国産生乳の活用機会を広げている。
明治 乳酸菌マーケティング部・高井亨二さん「もっと国産チーズの味を楽しんでいただきたい。結果として、国産生乳の消費拡大ということで、引き続き取り組んでいきたい」
食卓にも広がり始めた、国産チーズ。
今後の売れ行きが、どこまで伸びるのか注目。
https://www.fnn.jp/articles/CX/439591
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