戸沢盛安
韓国人と嘘のDNA…詐欺犯罪率は先進国トップ、教科書で「嘘はNG」と教えず
2020年8月25日掲載
■漂着オランダ人や自国の教育者も認めていた悪習
日本はかねて韓国の嘘に振り回されてきた。慰安婦しかり徴用工しかり。この嘘のDNAはどこから来たものなのか。教科書に載るウサギとスッポンの説話では嘘は非難の対象にならず、現代の韓国では詐欺に絡んだ犯罪率は先進国トップであり、かつてかの国に漂着した西欧人も彼らのそんなメンタリティを指摘していた。日韓関係史が専門の李東原(イ・ドンウォン)氏による分析。
人と人との関係もそうだろうけれど、国と国の関係で一番大事なのは、何と言っても信用だ。信用のない関係が長続きすることはほとんどない。これは近代社会の基本中の基本だ。しかし長年、世界のどこの国よりも密接な付き合いをしてきたはずの日韓両国の関係が、いま信用の問題で危ない。
国際法を無視し、国内の政治の動向によって、条約や合意を簡単に破棄してしまう。国と国との約束を守らない韓国に愛想をつかれた日本の方も多いだろう。集団は個人の集まりだから、これは韓国人それぞれの信用の問題でもあるのだ。信用というのは、まずお互い嘘をつかないで、真心で向き合うことから始まるものだ。どうして韓国人は、また韓国政府はしょっちゅう嘘をつくのか、韓国人の嘘のルーツをさぐってみたい。
人類の歴史上、最初の嘘は、西洋では旧約聖書に登場するカインが弟のアベルを殺した後、これを隠すために放った言葉だという。日本では、神話の中で腹違いの兄弟たちが大国主神を欺いて死なせる場面でも嘘が登場する。みな死と関係があるシーンで嘘が働く。
■善と悪を分ける基準は正義ではなく、主君に対する忠誠心にある国
世の中には、理由のいかんを問わず、嘘は罪悪とみなされる文化があれば、その目的が善なら大目にみる社会もある。後者の場合をイギリスでは、「白い嘘」といい、韓国では「善意の嘘」という。日本にも「嘘も方便」ということわざがあるのをみると、場合によっては嘘が許される社会なのだ。また「お世知」といって事実に反したり、大げさに人をほめることで、相手を慰めたり、気分をよくする言葉がある。これも大きな範疇の中では嘘の一種で、社会的に容認される「白い嘘」に属するだろう。
韓国人の嘘のルーツを語る時、よく例に出される話がある。朝鮮時代に流行った「鼈主簿傳(べっしゅぼでん)」という説話がそれである。竜王様の肝の移植手術のためにウサギの肝が必要で、陸にあがってウサギを竜宮まで誘って連れてくる任務をつとめるスッポンとウサギにまつわる話だ。
スッポンは、竜宮に行けば幸せに暮らせると嘘をついて、ウサギを竜宮まで連れてくることに成功する。しかし、ウサギは肝を取られる寸前に、肝を陸に置いてきたという機転の利いた嘘をついて、自分の命を救ったのだ。インド説話に根ざした仏典説話だったこの話を、私は小学校の時に教科書で習った。
さて、この物語でスッポンとウサギが交わす嘘は、ぜんぜん否定的に描写されていない。また、韓国の教科書にこの話が載っていることは、生徒に嘘は悪いことだという教訓を語るためでもない。この話の主眼は、竜王に対するスッポンの忠誠心にある。すなわち、主君に対する臣下の忠誠心なのだ。儒教的な価値観が社会を支配していた時代、スッポンの嘘は非難の対象にならず、ウサギの嘘はむしろ知恵の象徴と見なされたりした。善と悪を分ける基準が、主君に対する忠誠心にあったのだ。
[写真]嘘を悪だとは教えない韓国の童話
続き >>1■韓国人である私は、顔から火が出るような思いをした
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No.2 主 戸沢盛安
20/08/27 01:47:39
韓国人の嘘の遺伝子は、最近作られたものではない。オランダ人のハメルは、1627年に朝鮮に漂着して以降、朝鮮での生活経験を『朝鮮幽囚記』に残した。本書でハメルは、「朝鮮人は嘘が上手だ。人を騙すことを恥ずかしく思わず、むしろよくやったと思う」としている。また、韓国では独立運動家・教育者として有名な安昌浩は、「民族改造論」で、「この民族を現在の衰退から救い出して、幸福と繁栄の将来に導こうと思う兄弟姉妹に差し上げます。(中略)第一、嘘と欺く行いがありませんように……」とし、韓民族の直すべき悪習の第一は、嘘と人を欺く行為、すなわち詐欺だと指摘した。
■盲目的反日に疲れを感じる一般市民の数が少なくない
先日、韓国で『反日種族主義』という本が世間を騒がせた。日本でもかなり反響があったと聞いている。この本が出版された直後、当時青瓦台(大統領府)の民情首席秘書官だった、タマネギ男と称される曺国という者は、「吐き気がする本」と言った。「韓国の嘘文化は、国際的に広く知られている事実」という書き出しで始まるこの本は、右派の独善と情念に偏った本だといった、韓国内での評価にもかかわらず、ベストセラーになった。
ここで私たちは韓国社会で『反日種族主義』がベストセラーになった理由について考えてみる必要がある。これまで韓国社会で、植民地近代論を称える本がベストセラーになったことは、一度もなく、絶対あり得ないことなのだ。ベストセラーどころか、ややもすると、出版禁止になるのが落ちであった。
それは民主党左派政権が、自分たちの政治的危機の度に「伝家の宝刀」のように使ってきた官製民族主義や愛国主義、つまり、盲目的反日に疲れを感じる一般市民の数が少なくないことを示している。つまり韓国社会に蔓延している反日感情が果たして妥当かどうかを疑い、この30年間従軍慰安婦問題を独占した「正義連」を中心に唱えられてきた、反日民族主義的歴史認識に、嘘や歪曲があったことに、韓国国民も少しずつ気づくようになったことを意味する。
韓国がいくら未来と和解を叫んでも、国家間の合意や約束を平気で無視し、覆すなら、国際社会で韓国の言葉と行動を信じてくれる国は、どこにもないだろう。
相手の非をとやかくいう前に、まず自分の非を冷静に振り返るべきではないか。「リプリー症候群」という反社会的パーソナリティ障害がある。リプリーとは、アラン・ドロンが「太陽がいっぱい」でマット・デイモンが「リプリー」で演じた主人公の名で、つき続けた嘘を真実だと信じるようになる病を指す。韓国は、そのリプリー症候群にかかった社会ではないか。
李東原(イ・ドンウォン)
日韓関係史が専門の評論家
週刊新潮WEB取材班編集
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/08251700/
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