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日馬富士問題に関する武井壮さんのツイートが「正論」だと話題に…専門家も共感「指導は相手ファースト」
2017.12.01
◆「態度と言葉で導くから尊敬される」
相撲界を揺るがした、元横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行問題に関して、百獣の王の愛称で知られるタレント・武井壮さんの公式ツイッターにおける投稿が、SNS上で話題となっています。
「みんな認識おかしいよ。先輩の前で携帯触ろうが逆鱗に触れようが注意されたりダメなやつだと思われるただのマナーの欠如。それを失礼だからとぶん殴るのは暴行傷害という犯罪ですよ。本当によく考えて下さいね。『失礼な事』をした相手を注意するのは結構、許さないのも結構、ただ殴れば犯罪ですよ」(11月28日)
「コンビニで店員の態度が気に入らなくてぶん殴る、大統領が記者の態度が気に入らず蹴り入れる、先生が生徒を叱ってる時まともに聞かないからぶん殴る、金メダリストに失礼な態度を取った後輩を先輩がぶん殴る、全部犯罪だし正当化できる理由などない。礼を失ったとしても人格を失うわけじゃないんだよ」(同)
「スポーツ界だろうが会社だろうがなんだろうが立場が上の人間が暴力振るうなんてのは野蛮で低俗な行為だよ。上司や先輩なんてのは立場や経歴が上ってだけで『人としての権利が上』なんて事あっちゃならねえんだよ。下の者の礼節がなってないなら態度と言葉で示して導くから尊敬されるんじゃねえのな?」(11月29日)
11月29日のツイートは12月1日午後2時半現在「リツイート」が1万4000件、「いいね」が2万7000件に上っており、「正論」「説教や説得をする時にその人の生き方とか考え方が出る説得力ってすごく大事ですね」などと称賛の声が数多く上がっています。
◆そもそも「礼儀」「礼節」とは?
「礼儀」「礼節」を欠いた部下や後輩に対する指導について「マナーのプロ」の見解とは、どのようなものでしょうか。国内外の企業や大学などでマナーコンサルティングに従事、礼儀・礼節のある人材育成やマナー界における後進育成にも定評があり、国内外で70冊以上(累計100万部超)のマナー本を手がけるマナーコンサルタントの西出ひろ子さんに聞きました。
Q.そもそも「礼儀」「礼節」とは何でしょうか。
西出さん「礼儀とは、思いやりの意味を持つ『礼』を『儀』という形で表現することです。相手に対する思いやりの気持ちを形で伝えることで、自分ではなくまずは相手にプラスをもたらし、結果的にそれが自分にも返ってくるという、お互いにとっての『プラス』を創造するのが礼儀(マナー)です。礼節とは、その状況などをわきまえ、自分自身が節度を持って行動すること。いずれも、社会生活の秩序を保つ上で必要とされるものです」
Q.会社などで、上司が部下に、先輩が後輩に「礼儀」「礼節」を教える場合、大切なことは何でしょうか。
西出さん「それは、礼儀や礼節を『教える』という気持ちを持たないことだと思います。上司や先輩は、礼儀や礼節を教えるのではなく『伝える』というスタンスで接することが大切なことです。なぜなら、礼儀、すなわちマナーは法律や規則とは異なり、絶対的な答えがないからです。相手や状況によってはそれが必要であったり不要であったり、受け止め方も千差万別です。そして、真に相手を思いやる心を持って、なぜ相手に礼儀を伝える必要があるのかを考えた時に、その目的を達成するには、それを伝える側にも礼儀や礼節が必要です。礼儀すなわちマナーはお互い様ですから。お互いに相手を思いやる礼儀があれば、そこにはプラスが生まれます。礼儀(マナー)はお互いがプラス、幸せになるために存在します。ビジネスにおいては『Win-Winの関係』を築くということですね」
>>1に続く
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