女児殺害　勝又被告の弁護団「無罪」主張へ

時事通信 2016年02月09日 18時39分
栃木小１殺害、無罪主張へ＝２９日初公判で弁護側

　栃木県今市市（現日光市）で２００５年、小学１年吉田有希ちゃん＝当時（７）＝が殺害された事件で、起訴された無職勝又拓哉被告（３３）の弁護団が９日、記者会見し、２９日の殺人罪の初公判で無罪を主張する方針を示した。同被告は接見で「一切関与していない」と否認しているという。
　弁護団は、勝又被告と事件を結び付ける客観的証拠がなく、自白調書は罵倒など威圧的な取り調べの末に作成され任意性がないと主張するという。

03月18日 12時16分
自白調書を証拠採用＝任意性認める－取り調べ録画で判断・栃木女児殺害公判

　２００５年に起きた栃木県今市市（現日光市）の小学１年吉田有希ちゃん＝当時（７）＝殺害事件で、殺人罪に問われた無職勝又拓哉被告（３３）の裁判員裁判の第１４回公判が１８日、宇都宮地裁であり、松原里美裁判長は被告の自白調書を証拠採用する決定をした。取り調べの録音・録画映像などを基に、自白は任意でなされたと判断した。

　被告を犯人と結び付ける直接的な証拠は自白調書しかなく、検察側は有罪立証の柱に据えている。弁護側は、自白内容と客観証拠が矛盾し信用できないと訴えており、被告が無罪とされる可能性は残る。

　採用決定後、「小学生の女の子にいたずらがしたかった。１人で歩いていた有希ちゃんに声を掛け、無理やり車に乗せた」「顔やアパートを知られており、殺すしかないと思った。６～７秒の間に１０回刺し続けた」などとした詳細な内容の自白調書を、検察官が読み上げた。