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- 匿名
- 13/04/10 03:34:56
2013年4月9日 東京新聞夕刊
本州と四国を結ぶ瀬戸大橋に、金属疲労による亀裂が十一カ所あることが九日、橋を管理する本州四国連絡高速道路への取材で分かった。
通行に支障はないという。
瀬戸大橋は一九八八年四月に開通し、十日で二十五年。
岡山県倉敷市と香川県坂出市を結び、六つの橋で構成、車道の下を鉄道が走る二層構造。
本四高速によると、亀裂は坂出市の岩黒島橋(いわくろじまばし)と櫃石島橋(ひついしじまばし)で見つかり、いずれも長さ五ミリ前後。
車道を支える鉄製の継ぎ目部分に亀裂があり、二〇〇九年十月の定期検査で見つかったという。
すぐ下に鉄道が走っているため簡単に補修ができず、現在は応急処置として、表面がさびないように塗装している。
JR四国とも調整して補修を行うとしている。
瀬戸大橋の構造に詳しい東京大の藤野陽三特任教授(社会基盤構造学)によると設計当時、新幹線が通ることを想定していた鉄道部分は金属疲労が起こる可能性を考慮して設計していたが、道路部分は対象外だった。
藤野特任教授は「(何か障害が起きても安全に制御できる)フェイルセーフの設計になっており、致命的な問題ではないが、今後五十~百年(橋を)持たせるのなら、他の部位でも疲労の有無がないかチェックすべきだろう」と話している。
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