- ニュース全般
-
>>785つづき
■7.「ぼくらはこの国では誰にも理解されない嫌われ者さ」
スチームボートと同様に、ナパージュを守っているツチガエルの3人兄弟がいると聞いて、ソクラテスとロベルトは会いにいった。
スチームボートのいる東の岩山のふもとにいるという。
そこに行くと逞しい三匹のツチガエルが身体を鍛えていた。
長男がハンニバル、弟たちがワグレラとゴヤスレイと言った。
彼らは危険なウシガエルを絶えず見張っているという。
それは彼らの亡き父親から
「ウシガエルにこの国が襲われるようなことになったら、お前たちは命を懸けて戦え」
と命じられたからだという。
三戒は「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争うための力を持つな」と命じているが、
ハンニバルは「仲間が殺されるときには戦うよ」と言う。
そして三戒を破ったことで、
「そのときは多分---ぼくらは縛り首になる」
「吊されるのがわかっていても、戦うのですか」
と聞くと、
「それが父の教えだからね。ぼくらはこの国では誰にも理解されない嫌われ者さ」
とハンニバルは寂しげに微笑んだ。
つづく- 0
16/04/16 10:02:30