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- 19/11/20 08:30:51
織田信成の訴訟の背景は~前代未聞の指導者同士によるモラハラ騒動
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20191119-00151498/
11/19(火) 10:15
石渡嶺司 | 大学ジャーナリスト
■モラハラを理由にコーチを提訴
プロスケーターの織田信成さんは2019年11月18日、関西大学アイススケート部の監督だった2017年2月~2019年9月に同部の浜田美恵コーチからモラルハラスメントを受けたとして1100万円の損害賠償を求めて提訴しました。
昨年、2018年には至学館大学レスリング部、日本大学アメフト部などでパワハラ騒動が起きました。
ただ、至学館大学、日本大学ともに、構造としては加害者側が監督・コーチ(または学長)、被害者側が選手と上下関係がはっきりしていました。
それ以前に起きたパワハラ騒動でも、例えば国士舘大学剣道部事件(1999年)は加害者が上級生、被害者が下級生(死亡)と大半が上下関係によるものです。
そもそも、パワハラ(パワーハラスメント)は厚生労働省の定義(職場内でのもの)だと、
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
となっています。体育会系部活におけるパワハラでも上下関係が出るのは当然と言えば当然です。
その点、織田さんと浜田さんは肩書から言えば、監督とコーチ。単純に上下関係で言えば織田さんの方が上です。しかも、同じ指導者であるわけでパワハラとは言えません。
そのため、織田さんの訴状でもマスコミ側も「モラルハラスメント」(モラハラ)を理由としています。
モラハラは、
「言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせる行為」(社会保険労務士法人 川口人事労務総研サイト)
とあります。
実際に、織田さん側の主張によれば、浜田コーチの言動、態度などによって精神的苦痛を受けた、としています。
確かに、モラハラに該当する事件ではあります。
■「この程度?」からか、報道は抑えめ
織田さんは浜田コーチから暴力を振るわれた、というわけではありません。
後述しますが、織田さん側によれば、無視をされた、陰口を言われた、高圧的な態度を取られた、などです。
記者会見では織田さんは涙を見せる一方、メディア側からは「え?その程度で1100万円もの損害賠償?」という疑問からか、そうしたニュアンスの質問も出ました。
そして、翌日(2019年11月19日)の朝刊では、全国紙(朝日、読売、毎日、産経)はいずれも社会面で少し報じる程度。スポーツ紙はスポーツニッポンと日刊スポーツは1面で大きく報じていますが、他は社会面で出していました。
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