小学生に蹴られた教員が反射的に蹴り返したら減給…子どもは何でも許され｢教員は我慢しろ｣でいいのか

◆不均衡が生む泣き寝入り

こうした「教員のみ処分、児童・生徒はお咎めなし」という事例は学校では無数に発生しており、明るみに出た今回は氷山の一角だと思われます。

筆者自身も目撃したことがあります。ある児童が怒りに任せて暴言を吐き、定年間近の女性教師の顔を思い切り叩いたのです。顔には傷が残り、眼鏡も壊れました。それにもかかわらず、大ごとになるのを避けた学校は児童を不問として、被害を受けた教師は泣き寝入りするしかなかった。

「子どもの権利を守る」ことは教育の現場では絶対ルールです。しかし、教員だけが一方的に耐えるよう強いられる不均衡はいかがなものか。どんな家庭の事情や背景がある子でも、相手（人）に暴力をふるえば「自らに責任が発生する」ということを学ばせるという観点が必要です。

続く

◆「死/ね」と言うのは許されるのに、教師は一発退場

言葉の暴力も今の学校では、ふつうです。

私の知人の教員は、ある朝、児童に「おはよう」と声をかけたところ、返ってきたのは「死/ね」だったそうです。児童の体調が悪い。家庭が荒れている。友人関係がうまくいっていない。そんなクサクサする出来事があったのかもしれません。けれども、教員が同じ言葉を発したらどうなるか。一発で処分です。

学校という場は、残念ながら「子どもは何を言っても許される」「教員は一言で処分される」という不均衡のうえに成り立っていると言わざるを得ません。この構造を放置すれば、子どもに責任を学ばせる機会を奪い、教員に萎縮と不信感だけを残すことになります。

◆「我慢しろ」というメッセージが教師を病ませる

そうでなくても、多くの教員は疲弊しています。ある若手女性講師は、児童に腹を殴られ、校長にそれを報告しました。すると、校長は言ったそうです。「子どもを許してください」。その女性講師は心が折れて教職の道を断念しました。

文部科学省の調査（2023年度）では、公立学校教職員の精神疾患による病気休職者数が7119人となり、3年連続で過去最多を更新しました。最大の理由（26.5％）は「児童・生徒対応」で、「職場の対人関係」や「事務的な業務」を上回っています。暴言や暴力を受けても「我慢しろ」というメッセージは、教員を病ませ、現場から人を失わせます。「教員は聖職者」という考え方がある一方で、「教員は労働者」であることも事実です。相手が未熟な子どもだから、と何をしてもいいことにはならないのは言うまでもありません。

北海道の件ではこのような声もありました。

「蹴られて蹴り返さず冷静に対応できる余裕を、教育委員会は現場に提供しているのか？」

教育委員会は児童や保護者対応をすべて教員に押し付け、我慢と冷静さを求める。であれば、教員に対しても一定のケアがなされてもいいのではないでしょうか。

続く

◆処分文化が「クレーマー社会」を生む

筆者は、教育委員会的な「処分文化」は社会全体に悪影響を及ぼしうると考えます。

ネットのコメントにはこうした趣旨のものもありました。

「社会というのは、やったらやり返される因果応報の世界。やり返されないのは過剰に守られているから。この構図を理解しないまま大人になってもろくなものにならない」

子ども時代に「自分は守られ、大人が謝るだけ」と学んだ人間は、大人になっても同じ構図を持ち込むようになるおそれがあります。職場や地域で不満があれば、自分のことはさておき、ひらすら相手を責め、謝罪や補償を求める。いわゆる「モンスターペアレント」や「クレーマー」の温床は、この処分文化にあるのではないでしょうか。

◆「処分」ではなく「信頼」こそ教育の根本

私のFacebookに、全国で活躍する信頼する教育者から、今回の件を受け、次のようなコメントが寄せられました。

「処分とはその人を信頼していない証。信頼ベースの応援の循環こそが教育の方向性」

処分は恐怖によるマネジメントにすぎず、現場を萎縮させ、挑戦心やモチベーションを奪います。私も返信でこう述べました。

「本来教育委員会がすべきは、直轄にいる教員への処分ではなく、頭を下げて勇気づけや現場サポートに回ることです」

処分文化ではなく、信頼と応援の文化へ。これは教師と子どもの関係に限らず、社会全体に求められる方向性です。

続く

◆教師を守らない社会に未来はない

今回処分を受けたのは、再任用された68歳のベテランです。「退職後も学校を支えたい」という志を持った人材をも、処分文化は追い出してしまいます。

若手も同じです。「守られない職業」であると知れば、教職を目指す人は減り、残った教師も指導の熱意は下がるばかり。結果として教育の質が低下し、子どもたち自身が損をするのです。

松尾英明『不親切教師はかく語りき』（さくら社）松尾英明『不親切教師はかく語りき』（さくら社）
弊著『不親切教師はかく語りき』（さくら社）の「不親切教師」とは、勉強や生活指導に関して手取り足取り懇切丁寧に寄り添うスタイルではなく、あえて児童に余計な手を貸さず・出さず、一定の距離間を保って最終的な責任は自分自身で引き受けるんだよ、という意識を持たせる、筆者が命名した指導法です。それにより、子どもは成長すると信じています。

処分文化を今後も続けるのか、きっぱりやめるのか。今、日本の教育現場はターニングポイントに立っています。教育委員会は、末端処分で「やったふり」をするのではなく、保護者や児童にも自覚を促し、自らも責任を負う覚悟を示す。それこそが、日本の教育現場の質を担保・向上することにつながるのです。

https://president.jp/articles/-/103152

仕事してる、毎日しんどいから虫のいどころが悪かったのだろうが
やってはいけないね
心の辛さが大人が抱えきれないほどあるから
そこをきちんと見てやらないと

教員に暴力をふるう児童でも>>5 みたいに庇う保護者が多いから、教員も追い詰められてしまうんだろうなあ…

暴力暴言禁止の世の中になったので仕方がないよね笑
時代に自分を合わせていかないとさ？
志！みたいなものより大切なのは平和に自由にさり気なーく何となーく勉強だけを優しーく教えていく時代なので笑

人間相手の職は本当にメンタルをやられる人が多いので強メンタルな人しか無理なんで
よく考えてから選択することをおすすめしますだ的な笑

なんか長いから全部読まなかったけど、小学生とはいえ暴力振るってきたら警察呼んでいいと思うよ
まぁ警察も迷惑かもだけど、それなら即両親呼び出して子どもと両親それぞれに反省文書かせて学校玄関に貼り出すくらいしてしまえ

子供の保護者は教師に謝罪しに行くべき

迷惑な生徒は他の生徒の邪魔になるので学校来ないで。

教員は我慢しろとは言わないなんて言わないし、子供だって暴力振るったら責任を取るべき
そういう子は学校から居なくなって欲しい
でも、普通に考えたらよ
咄嗟に蹴り返さなくね？
そういう反射のある人は教員にならない方がいいような

凜冬「なんで？なんで僕は楽しいのに蹴っちゃダメなの？」
凜冬ママ「それくらいで嫌がる人もいるんだから.....」

>ある朝、児童に「おはよう」と声をかけたところ、返ってきたのは「死/ね」だった

こんな職場にいたら病みそう

やだね。
たしかにやり返してしまった教員にも落ち度はあるとして、学校側が教員に処分を下すのなら同じように生徒にも処分を下したらいい。
「うちの教職員が暴力をふるわれたので退学処分にします」くらいしてもっと学科側が教職員を守る姿勢も必要と思う。

>>14
同感です。
子供だから暴力振るって良いわけがない。
立派な犯罪だし、教師は正当防衛です。
老人にこんなことするなんてこの子の親はどういう躾をしてるんだろう。

もうさ、入学の時に「悪いことをしたら叱責します。その程度によって罰も与えます。同意される方だけ入学を許可します」とでもいう念書取っとかないといけないんじゃない？

あと、更衣室とトイレの中以外はカメラつけとくといい。いじめやパワハラ、盗撮の証拠にもなるし、カメラあるってわかってれば悪さも減るでしょ。見る時は校長と当事者の立ち会いが必要とでもしておけばいい。勝手に見たら記録が残るシステムにして。

保護者の理不尽なクレームやら長時間労働やら大人を舐めくさった子どもの問題行動やら…そりゃ教員のなり手が減るわけだよね。守ってももらえないんだし。

大人の脚力で蹴り返したらそりゃダメよ
せめて足首掴んで逆さ吊りにする程度で我慢しなきゃ

子供だから刑事事件にならないだけでもう犯罪者じゃん。14歳になったら処刑しろこんなやついらん。

最近はそんなガラの悪い小学生がいるのか…

そりゃ子供に蹴られても大人が蹴り返すはダメでしょ。
それも教員なら余計に。蹴られて嫌だったなら子供に人を蹴飛ばしたらダメな事などをきちんと口頭で説明し蹴飛ばされたら痛い事や危ない事もきちんと話して親にも幸いに他の子じゃなくて良かった旨を話して自分が蹴飛ばされたから人を蹴飛ばしたらダメなことを指導したことを話せば良い。
まともな親ならお子さんにきちんと注意し謝ってくるはず。

そんな子供がいずれ社会に出てくるのかと
思うと、ゾッとする。
日本は終わったね。

>>21 人を蹴飛ばすもダメだけど他人で目上の人を蹴飛ばすもあり得ないからね。

>>20
馬鹿じゃないの？
まともな親の子ならそもそも先生を蹴らないだろ。こういう机上の空論馬鹿親が理想論子育てしてるからキチガキが育つんだよ

まあ基本力で圧勝出来るはずな方は手を出したらダメって認識だしね相手を消しかねないので笑
親にもそう教えられて育つもんじゃん？
そこには理性が必要だったりもするわけよ

例えば世の中のでっかい男性全員が短気で理性もないDV野郎だったらか弱い女性達は絶滅してしまうんでね笑

これ子供だけでなく育ててる親も悪いわ

だから教員不足するんだよ。

68歳？
今って教員の定年って何歳なんだろう？
大変だねー

大人を馬鹿にする子供多すぎるよね。
やっぱ叱らない教育ダメなのかな

「暴力を振るわれたからって、反射的に大人が同じことやりかえすなんて！相手は子供なのに！」って言ってる人いるけど、小学生が還暦を過ぎたおじいちゃん先生を蹴る方が危ないと思う。
高齢者を蹴ったりすると下手したら骨折しかねないよ。

いやいや！子供だからって許される訳ないじゃん。
少年法も無くせばいいんだよ。
慰謝料なんてやらなくていい。お互い蹴ったんだからそれで終わり。

こんなんだから今のガキは何やっても大丈夫って付け上がって生意気になるんだよ
やっぱり体罰は必要だと思うんだけど
口で言っても聞かないガキには体罰は必要だよ

>>23
親の前ではいい子ちゃんで他ではやる子だっているの聞いたことない？
家じゃ悪いこと出来ないから外でそういう事をする子がいるの。そんなのも知らないなんてそちらにそのまんま馬鹿と返してあげるわ。

北海道ってガラ悪いよね

こんなやりたい放題ワガママ放題で育った子供が社会に放り出されて順応出来るのだろうか

>>32
だったらそんな裏の性格持ってるクソ人間に育てた親がやっぱりまともじゃないんじゃん。バーカ

反射的に蹴り返すのはダメだけど
蹴った児童に対してペナルティはあってもいいと思う。

イヤな言い方だけど、教員って生徒全員の知的共有資産みたいなものじゃん？
それを傷つけるわけだから、暴力振るったことが証明されたらその時点から2週間くらい、自宅でサテライト授業受けろ、とかでもいいと思うんだよね。

仕事休んで子どもについてなきゃいけなくなる親にとっては大打撃だろうけど、それも込みでのペナルティ。
イヤなら躾しろって話。

先生にいたずらして注意されたら蹴ってくるとかやべー小学生だな
さすがは北海道

おばちゃんが小学生の頃、教師に暴力を振るう生徒なんて一人もいなかったけど、恐ろしい世の中になっちゃったねえ

教職員は色んな意味でブラックだよね