息を切らすよりも、冷静に進め
夏の午後のひととき、ふと緑茶に砂糖をひとさじ落とし、透明な氷を数片沈める。ガラスコップの底から立ちのぼる冷気と、光をうけてきらめく氷の角が、かすかな音をたてながら溶けてゆく。口に含めば、甘さと渋みが、まるで山間の川にかかる薄靄のように、重なりあい、やがて溶け合う。緑の深みに砂糖の白い光がしみ込み、苦さの奥に、静かにひそむやさしさを見いだすようである。
その味わいは、どこか遠い日、縁側に座って蝉の声を聞いた記憶を呼び覚まし、同時に未来へと延びる冷涼な道筋を示してくれる。氷片がひとつ崩れるたび、時間もまた柔らかに崩れ、甘苦の余韻となって胸にひろがる。こうして、ささやかな工夫により、ありふれた緑茶は、心を慰める清澄な物語へと変わってゆくのである。
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No.4 主 息を切らすよりも、冷静に進め
25/09/15 17:12:07
お湯に茶葉を入れ砂糖を入れ氷を入れるでしょう
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3件
No.11 主 息を切らすよりも、冷静に進め
25/09/15 17:48:10
>>6
ガラスコップに緑茶パックでいれる、急須や湯飲みは使わないのが今風
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4件
No.47 主 幸せは自分の手のひらにある
25/09/17 06:05:22
氷を入れたグラスに、緑茶と砂糖をざらりと落とす。
ひと口飲めば、あら、意外にいけるじゃない。
世間の常識なんて、本当にあてにならない。
「緑茶は苦く、渋く」なんて言うけれど、
そんなものは昭和のオジサンの価値観でしょ。
女はね、甘い誘惑に敏感でなければ生き残れないの。
砂糖で少し媚びを効かせた緑茶は、
まるで年下の恋人みたいに、
見た目はさっぱりしているのに、
飲んでみると意外に甘くて、しかも後味がさわやか。
「緑茶に砂糖なんて邪道」と眉をひそめる人ほど、
夜のバーではカクテルにチェリーを浮かべて喜んでいる。
そういう人間の二重基準を見透かすのも、女の楽しみ。
私は、氷入り砂糖緑茶を片手に、
「正しい」よりも「おいしい」を選ぶ女でいたい。
だって人生なんて、ちょっとした背伸びと、
ほんのりとした甘さで、ずいぶん変わるものだから。
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