濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞を受賞 日本映画の受賞は13年ぶり

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      22/04/01 22:19:21

    ◆西島秀俊さん「国を越え映画が伝わった」会場入り前に

    「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督と主演の西島秀俊さんら出演者は、アカデミー賞の発表・授賞式の会場に入る前に、レッドカーペットで取材に応じました。

    この中で濱口監督は「本当にすごいことなのだということを今、この場を歩いて感じています。ここまで来たら、映画ファンとして楽しみたいです」と心境を語りました。

    また西島さんは「アメリカに来てからも『すばらしい映画だった』と声をかけていただき、国を越えて映画が伝わったと感じています。会場はお祭りの雰囲気なので楽しんでいます」と述べました。

    このほか岡田将生さんは「こちらの町なかでも『美しい映画だった』と声をかけていただき、この映画に出会ってよかったと感じています」と、霧島れいかさんは「レッドカーペットに立ち、驚きとうれしい気持ちです」とそれぞれ語りました。

    ◆三浦透子さん「作品に関われたこと誇りに思う」

    寡黙なドライバーを演じた三浦透子さんは、今回の受賞について「国際長編映画賞の受賞、本当におめでとうございます!皆さんの姿、とてもかっこよかったです。『ドライブ・マイ・カー』という作品に関われたこと、誇りに思います。改めて、この作品から頂いた全ての出会いと経験に、心から感謝申し上げます。濱口さん、スピーチ届きました。胸がいっぱいです」とコメントしました。

    三浦さんは、アメリカのロサンゼルスで行われた授賞式に出席できず、濱口監督は受賞のスピーチで「ここに来れなかった出演者の皆さんにも感謝します。特に赤いサーブを見事に運転してくれた三浦透子さんに感謝します」とメッセージを送っていました。

    ◆映画評論家「想像力を刺激 監督のスタイル評価」

    アメリカのアカデミー賞で国際長編映画賞を受賞したことについて、映画評論家の渡辺祥子さんは、今回の受賞について「いままで日本映画が評価されてきたのは、日本の特殊性があったからだと思うが、今回の受賞は、そういうものではなく、世界の人々の普遍的な気持ちを描き、人間の想像力を刺激する濱口監督のスタイルが評価されたのではないか」と分析しています。

    そのうえで、喪失と再生がテーマになっている今回の作品について「いま、ウクライナの戦争と新型コロナウイルス、この2つが大きな問題として、たくさんの人がもやもやしていると思う。そういう時代に、穏やかに時間がすぎて、気付いたら3時間がたっているような映画だったことが、プラスに評価されたのではないか。アカデミー賞は時代を反映すると思うが、結果として作品が時代に合っていたのでは」と話していました。

    また今回の受賞には、賞を選ぶ投票に関わるアカデミー会員の人種や性別などの多様化も影響しているとしていて「いろんな人種の人や、女性が増えてきたことによって、映画の見方が違ってくるし、違った考え方を導入することによって、映画の価値もまた上がったり下がったりする。その結果、ドライブ・マイ・カーが、アカデミー会員に共感を呼ぶ割合が高くなったのではないか」と話していました。

    そして今回の受賞が日本の映画界に与える影響については「1つの映画が賞を取るということは、他に作ってる人たちにも大きな刺激になるし、日本映画を海外に売り込む際にもプラスになる。また、濱口監督にとっても、賞を受賞することは成長につながることでもあると思うので、これを糧にまた頑張ってほしい」と話していました。


    つづく

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